気の向くままに

山、花、人生を讃える

温暖化防止のために

2023年08月02日 | 地球温暖化について

猛暑、酷暑が続いているが、日本だけでなく、世界的にも例年以上の猛暑であるらしい。
梅雨の季節には毎年のように水害が発生しているが、水害にあっていない地域の人たちも、今では他人事ではなくなってきているのではないだろうか。

このまま行くと、これから先この程度では済まなくなるというのは、多くの科学者・研究者たちが指摘しています。しかし、温暖化や気候変動による災害のニュースは流れても、対策を呼び掛ける声はあまり聞かれない気がします。それで、温暖化防止を呼び掛ける記事はないのだろうかとネットで検索すると、すぐに国連広報センターの記事が見つかりました。

それで、一人でも多くの人に読んでいただければと、誰でも実行できそうなものを選んで下記に転載させてもらいました。

子供や孫、そして未来の人たちのために、ささやかながら出来ることは実行していきたいとと思っています。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

≪以下は国連広報センターの記事からの抜粋です≫

誰もが気候変動の抑制に貢献できます。移動手段から使用する電力、食べ物に至るまで、私たちは変化をもたらすことができるのです。気候危機に立ち向かうために、以下の10の行動から始めましょう。

 

家庭で節電する

私たちが使用する電力や熱の大部分は、石炭や石油、ガスを燃料としています。冷暖房の使用を控え、LED電球や省エネタイプの電化製品に取り替え、冷水で洗濯し、乾燥機を使わずに干して乾燥させてエネルギー消費量を減らしましょう。

 

徒歩や自転車で移動する、または公共交通機関を利用する

世界中の道路が車であふれ返り、そのほとんどが軽油やガソリンを燃焼させています。自動車に乗る代わりに徒歩や自転車で移動すれば、温室効果ガスの排出が削減され、健康と体力の増進に役立ちます。移動距離が長いときは列車やバスの利用を検討してください。また、自動車は可能な限り相乗りで利用しましょう。

 

野菜をもっと多く食べる

野菜や果物、全粒穀物、豆類、ナッツ類、種子の摂取量を増やし、肉や乳製品を減らすと環境への影響を大幅に軽減できます。一般に、植物性食品の生産による温室効果ガスの排出はより少なく、必要なエネルギーや土地、水の量も少なくなります。

 

廃棄食品を減らす

食料を廃棄すると、食料の生産、加工、梱包、輸送のために使った資源やエネルギーも無駄になります。また、埋め立て地で食品が腐敗すると、強力な温室効果ガスの一種であるメタンガスが発生します。購入した食品は使い切り、食べ残しはすべて堆肥にしましょう。

 

環境に配慮した製品を選ぶ

私たちが購入するあらゆるものが地球に影響を及ぼします。あなたには、どのような商品やサービスを支持するかを選択する力があります。自身が環境に及ぼす影響を軽減するために、地元の食品や旬の食材を購入し、責任を持って資源を使ったり、温室効果ガス排出や廃棄物の削減に力を入れていたりしている企業の製品を選びましょう。

 

声を上げる

声を上げて、他の人たちにも行動に参加してもらいましょう。声を上げることが、変化をもたらす最も手っ取り早く、最も効果的な方法の一つです。あなたの隣人や同僚、友人、家族と話してください。経営者には、あなたが大胆な変革を支持することを伝えましょう。地域や世界のリーダーたちに、今こそ行動を起こすように訴えましょう。

   以上

 

次の記事も合わせて読んでいただければ嬉しいです。

肉食・飢餓・温暖化

 

 


消費が伸びる肉の代替え食

2020年10月11日 | 地球温暖化について

知県は喫茶店のサービスがよいことで有名で、地元テレビでは、安くてお値打ちな店を紹介する番組もあるようです。
2年前、生長の家の行事で沖縄の人と一緒になったとき、「愛知県はコメダがあっていいですね」と話しかけられ「えっ、沖縄までコメダが聞こえているの」と驚いたことかあった。

 

コメダは店も駐車場も広いしコーヒーもうまいので、友達と会ったり、県内の遠くへ用事で出かけるときには、早めに出かけてコメダで時間調整するのでよく利用させてもらっている。しかし、コメダ以上にお値打ちの店は地元には珍しくありません。

 

私の自宅から歩いて行けるところにも評判の店があります。
サービスがよく女性客が多いので私一人では行きにくい店なので、昨日の午後、久しぶりに家内を誘ってその店に行きました。

 

下の写真は、インターネットから拝借したこの店のモーニングサービスのメニューとコーヒーです。
12種類から選べますが、E~Lは平均で10食までの限定品、A~Dは限定がないので、昼までに行けばこのどれかから選べる。これとコーヒーのセットで400円。チケットで買えばさらに安い。

       

午後には午後用のサービスメニューがあるが、写真がなくてお見せできないのが残念です。
コーヒーはカップで1杯半ぐらいの量があるので、これも嬉しい要素です。

 

さて、余談はこれぐらいにして、家内が店にあった週刊誌「女性セブン」のページを開いて、「ようやく週刊誌にも、肉食と地球温暖化のことが書かれるようになってきたね」と話し出した。
私はその記事を読まなかったが、それには肉の代替食のことや肉食が温暖化や水不足の原因になることが書かれているとのことでした。

 

1週間ほど前の読売新聞には、肉の代替え食品の消費が増え始めているという記事が出ていて、その記事には「健康志向から」とあったが、温暖化抑止の観点から代替え食品に切り替えておられる人もいると思う。

 

温暖化が進めば自然災害が激しくなるばかりでなく、作物にも大きな影響を与え、貧しい人たちには一層の飢餓の原因となる。日本の2・26事件は、貧しい人たちの生活を何とかしてやりたいという革命思想から惹き起こされたように(良い悪いは別として)、世界の紛争も、やはりこれと同じことが原因となって起こされるのだから、世界平和という観点からも、温暖化は抑止されなければならない。その為に、吾々に先ず何ができるかと言えば、肉食を減らすことなのである。
そんなことで、肉食が温暖化に及ぼす影響について、ようやく新聞や週刊誌の記事になり始めたことを知り、嬉しく思った次第です。           関連記事 肉食・飢餓・温暖化

 

追記:昨日の記事の虫刺されによる腫れは順調に回復中です。


肉より豆

2020年09月16日 | 地球温暖化について

日本の首相が安倍さんに代わって菅さんにまかされることになった。
その記者会見などを聞いている限りでは、期待できそうな気がした。
ただ気になることが一つあった。

 

記者からは地球温暖化に対しての質問が出なかったし、菅さんもその話題には何も語らなかったことだ。
確かに今はコロナと経済の回復は重要だが、それにしても、マスコミの先端を行く記者の誰からも地球温暖化についてどう立ち向かうかという質問が出なかったというのは、驚きだ。

 

コロナもさることながら、今や気候変動による被害が全地球上で顕著になってきているのに、それに関する質問が出ないというのは不思議と言うほかはない。ひょっとして、今地球に起きて来ている気候変動による被害を、人的災害ではなく、自然災害と思っているのだろうか。もしそうなら、笑止!な~んちゃって。(笑)

 

下の写真は、天の恵み、地の恵み、さらに家内の愛念たっぷりの黒豆の枝豆。
沢山出来たのか、知り合いにもお裾分けとか。

 

 

それで思い出して書きたくなったのですが、まあ、どうぞ聞いてやってください。

今は故人ですが、登山家、探検家で、絵も個展を開くほどの腕前で、作曲もする。そして本職は水産庁の研究室に勤めていた食料研究家の西丸震哉という人がいました。

 

この人は胃がんで、「すぐ手術しなければ半年で死ぬぞ」と、或る有名医から宣告されながら、今手術などしていたら、ニューギニア探検にいつ行けるかわからないというので、「探検中に死ぬなら、本望」と、医者のすすめを無視して探検に出かけます。(1968年で彼が45歳のとき)

 

探検の目的は、ニューギニア奥地に、当時まだ文明を知らない人食い人種と言われる原始的種族がいたそうで、彼らが何を食べているか、その食生態の調査が目的でした。その奥地への道中は、少し足を止めるとたちまち無数のヒルが寄って来るところだったらしく、立ち止まることも出来ず、荷物を減らすため「おにぎり」だけをもって尾根を越え、谷を越え、ひたすら村から村へと走らなければならなかったとのこと。その途中、キリキリと胃が痛んでくる。すると西丸震哉は、その胃ガンに向かって、

 

「お前が暴れると、俺が死ぬ。俺が死ねばお前だって死ぬんだ。俺はお前を手術で切り取ったりしないから、お前もおとなしくしていてくれ。この際、お互い仲良く共存して行こうじゃないか」と、この様に癌に向かって言い聞かせたらしい。

 

すると半日ほどすれば癌のしこりはわからないほど小さくなり、痛みもなくなる。しかし、どのぐらいか知らないが、又何日か、何ヶ月かすると、しこりが大きくなり痛みが出て来る。それでまた同じことを言ってきかせる。この繰り返しで、彼はガンと共存しながら89歳まで生きたのでした。この点について、西丸震哉は「自分の身体だから、思念がよく効くらしい」と書いていました。

 

彼は非常に念が強かったらしい。
近所に脳溢血で倒れて半身不随になっている人がいました。それで、西丸震哉は「死んではいるようでも賦活できる脳細胞があるかもしれないから、そいつに活を与えてみたらどうか」と考えて、30分くらいその人の脳をめがけて想念を集中した。それを3日ほど続けて彼を見舞いに行き、言いました。

「すまないが、ちょっと手を上げてくれないか」と。
「いや、上げたくても上げられないんだ」と病人が言うので、
「いや、とにかく、やってみてくれ」と言って上げさせようとする。それで病人は仕方なく上げようとする。すると、なんなく手が上がるので不思議なものを見るようにまじまじと自分の手を見ている。そこで今度は、
「立ってみてくれ」と言えば、
「いや、いくらなんでもそれは無理だ」といって立とうとしない。そこを更に、「立ってみてくれ」とせがめば、「どうしてだ?」と聞く。そこで西丸震哉は、実はかくかくしかじかで、思念を送ってみたんだと説明する。それで彼は恐る恐る立とうとする。するとゆっくではあるが立てた。それで、今度は彼の方から、「是非もう少し思念を続けてくれ」というので、更に2日ほど続けたら、本当に元通りになったそうだ。

 

その後、ある親しくしていたキリスト教の牧師にこの話をすると、その牧師は「中風を治すぐらいは何でもない。しかし、素人がそんなことをするのは危険だからやめた方が良いと忠告され、その一度だけで止めにしたとのこと。そこが西丸震哉の素晴らしい処であり、また、この牧師も偉いと感心させられたのでした。

 

話はとんでもない方にそれましたが、この西丸震哉は、こう言っています。

「長生きしたかったら、肉を食べずに、豆を食べることだ」と。

栄養学者は動物性たんぱく質の必要を説きますが、わたしはこんな栄養学者の説よりも断然、西丸説の方が正しいと信じていて、その点でも、わたしは西丸震哉を偉いと尊敬しているのです。

長くなりましたが最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 


コロナ禍がもたらした良いこと②

2020年08月23日 | 地球温暖化について

今月初旬に「コロナ禍がもたらした良い点」なる記事を書いたが、コロナ禍は、それとは別の面でも良いことをもたらしているようだ。以下は、5月22日付のニューヨークタイムズに書かれていた記事とのこと

 

それによれば、アメリカのトランプ大統領が、食肉産業はアメリカ文化にとって大変重要だから、いろんな産業の中で食肉産業だけは営業を続けて宜しいと判断した。ところが、ある食肉工場で新型コロナウイルスの感染が拡大して、死者まで出たので、しばらく営業指し止めになった。そして肉が品薄になり、肉の値段が上がった。その影響から、それまで高かった植物性の代替え肉が相対的に安くなり、その消費がコロナ禍以前より35%も増加し、「味もあんまり変わらない」と言うことがわかって来て、その後も徐々に代替え肉の消費が増えてきているとのこと。これも人類にとっての朗報の一つであると思う。

 

肉の消費量の増加と地球温暖化の関係は既に多くの科学者が指摘している所だが、新型コロナの感染についても、人類が自然を破壊しながら、野生動物の世界に入り込み過ぎていることの影響が指摘されている。

 

感染症が人間へと感染する経路について、ある科学者は次の3つの経路を挙げている。

一つは、野生動物の肉を食べること。

一つは、感染動物が食べた果実や野菜を食べること。つまりネズミやコウモリが食べた後の、まだ尿とかがついているようなものを人間が食したとき。

一つは、ジャングルに近接した農場、つまりジャングルを切り開いて家畜の牧場にした場合など、野生動物から家畜、そして人間へと感染する経路。

 

以上3つの経路によって新しい感染症がおこっていると述べている。

 

日本に住むわれわれには関係のないことのようにも思えるが、誰に限らず一人一人が少しづつでも肉の消費量を減らしていかない限り、相変わらずジャングルは切り開かれ、温暖化に歯止めはかからず、何らかの新しい感染症が起きて来ることは覚悟しなければならないかもしれない。

 

だが、新型コロナ禍の影響で、植物性の代替え肉が少しづつでも世界の人たちに認められる様になっていくなら、それはきっとよいことに違いないと思う。

 


温暖化は人間活動が原因?

2020年02月25日 | 地球温暖化について

以前の記事で、伊勢エビを煮る時、熱湯の中に伊勢エビを入れると、エビは熱さにびっくりして飛び跳ねるが、水の中に入れて徐々に煮れば飛び跳ねないことを書きました。

 

世界のたくさんの気象科学者たちが、地球の温暖化について「このまま温暖化が進めば大変なことになる」と随分前から警告を発しているのに、温暖化傾向が改善される兆しはなく、正確に言えば改善されている点もあるが、それ以上に人口増加や経済発展等によって二酸化炭素排出増加が進んでいて、ともかく、私たち人類は気象学者の警告をあまり深刻には受け止めていないようで、わたしは鍋の中に入れられたエビを連想せずにいられません。

 

最近では日本でも気候変動による災害が増加傾向にあるにかかわらず、温暖化がさもウソであるかのように言う人がいるから、私はそれが不思議でならない。それで以前にネットで有力な情報はないかと検索したのですが、その時に、次のような記事を見つけたので、それを紹介させていただきます。

ちなみに、ネットで調べたのは、ネット上の記事であれば、誰にでもすぐ確認してもらうことができるという利点があるからです。

 

 

 

で、その記事というのは、地球環境研究センター 気候変動リスク評価研究室長(現副センター長) 江守正多という人が「本当に二酸化炭素濃度の増加が地球温暖化の原因なのか」と題して書かれた記事です。

 

それによると、2018年3月10日(土)北海道帯広市で「地球温暖化とわたしたちの将来」と題して、講演者と会場の参加者によるディスカッションを行われたそうです。

 

その時、参加者の一人が地球温暖化の原因について「二酸化炭素(CO2)濃度の増加と対比して他の要因についても説明してほしい、また、大気の0.04%に過ぎないCO2が大きな影響を与えているとは考えられないので、CO2原因説をそろそろ卒業してもいいのではないか」という質問が出されたとのことです。

 

そして質問への回答は次のようなものでした。

≪回答≫

○CO2濃度の増加が温暖化の原因ではないという科学者も確かにいます。個人的な見方ですが、そういう人は気候変動の科学を十分吟味した上でおっしゃっているようには思えないところがあります。数字の話をすると科学は多数決ではないと言われそうですが、温暖化をテーマにしている科学論文の97%は、人間活動によるCO2増加が温暖化の主な原因であることを前提にしています。CO2の増加が原因ではないという3%の論文の内容を吟味すると、間違っているところがいろいろあります。CO2の増加が原因ではないと思っている人の意見を変えることは困難なのですが、科学的に考慮すべき点をいくつか説明したいと思います。

 

と、このように説明された後、
「太陽活動の影響や関連」「氷河期や間氷期など自然サイクルクルとの関係」について、データーに基づいての説明の後(内容については省略します)、次のように答えています。

 

○主に人間活動の影響で温暖化が起きているということは、科学者の大部分、少なくともほぼすべての気候科学者の間で合意されています。気候科学者以外でも世界のさまざまな科学アカデミーの声明などで、現在の温暖化は主に人間活動によるということが支持されています。

 

と述べられ、最後に、20世紀後半以降の世界平均気温の上昇を

①人間活動の影響を入れたシミュレーションと、

②人間活動を入れないシミュレーションで再現実験を行ない、

その結果つにいて次のように報告しています。

 

○人間活動を入れないシミュレーション、つまり太陽と火山活動だけの影響で世界の平均気温が変化したらどうなるかというのと、人間活動によるCO2などの増加を入れたシミュレーションとで比較すると、人間活動を入れたシミュレーションでないと観測された気温上昇の説明ができないのです。これは人間活動によるCO2などの増加が温暖化の主な原因ということの強い根拠になっていて、これを覆すような議論は聞いたことがありません。

 

と、凡そこのように述べられています。

以上は「本当に二酸化炭素濃度の増加が地球温暖化の原因なのか」をもとにしていますが、詳しくお知りになりたい方は、このタイトルで検索していただければすぐその記事が出て来ますのでそちらをどうぞ。

 

人間活動が温暖化の原因であるならば、私たちは、次世代の人たちのために、いつかまた生まれ変わって来る自分自身のためにも、出来るだけ二酸化炭素の排出を減らす生活を心がけたいものだと思います。

 

関連記事  「地球温暖化懐疑論」について思ったこと」


「地球温暖化懐疑論」について思ったこと

2020年01月09日 | 地球温暖化について

あるブログに「二酸化炭素による温暖化」説を否定するような記事が出ていた。そのブロガーは誠実に物事を考える人で、いい加減なことを言う人でないので、一体どんな根拠があって温暖化を否定するのかと不思議に思った。

 

それで、温暖化に否定的な科学者はどんなことを言っているのかと、とりあえずインタ~ネットで調べてみる気になった。するとウイキペディアに「地球温暖化に対する懐疑論」というページが出て来ました。それには色々な項目にわたって懐疑論者の意見と、それに対する肯定論者の意見が述べられていました。

 

そして、それを読んでの私の感想は、確かに温暖化説を肯定するハッキリとした根拠はないと言えるかもしれない。だが、かといって温暖化を否定する確実な根拠もないと感じました。要は得たところのデーターをどう解析・分析するかによって肯定と否定派とがわかれるような気がしました。つまり、どちらの説が有力であるか、それぞれの判断のように私には思われました。

 

例えば、そのブログの中には温暖化を否定する根拠の一つとして、南極の氷が減るどころか増えていることが挙げられていましたが、ウイキペディアの記事の中には、その説に対して、「部分的に増えているところもあるが、南極全体では減少している」と反論されています。見たわけではないので、どちらの説を信じるかはそれぞれですね。

 

また、そのブログは地球寒冷期説を信じておられるようでしたが、これについては、私が尊敬する探検家の西丸震哉という人が(今は故人)、15年ほど前に出版された本の中で書いていたことを思い出します。

 

それには、「自然のサイクルから言えば地球は寒冷期に入っている。その一方では人工的な温暖化が言われている。この両方が相まって程よい気候になってくれればよいが、そうはならず、気候変動が激しくなるだろうと予測していましたが、残念ながらその通りになって来ているように感じます。そういうことで、寒冷期に入っているからとて、温暖化を否定する根拠にはならないと私は思っています。

 

そして多くの科学者が二酸化炭素の濃度や地球の平均気温、或は海水温が上昇していることを報告、さらに南極はいざ知らず、北極やグリーランド、ヨーロッパアルプスなどの氷河が年々減少していることなどが報告されていることは今や多くの人が知っていることだと思う。それはNHKなどの温暖化説とは関係ない登山や紀行番組の中でも報告されていて、それらが嘘とは私には思えません。

 

そして、日本だけでなく世界中で気候変動による被害が顕著になって来ているのに、なぜ、二酸化炭素濃度増加による温暖化を否定するのだろうと、正直、不思議に思うのです。これでは、まるで温暖化対策など必要ないと主張しているように聞こえます。

 

わたしは子供や孫、或いは未来の人類のために、対策は急がれなければならないと思っていいます。世界の各国は自国の利益が先に立ち、温暖化対策が進まないのが現状ですが、しかし、各国とも温暖化対策が必要であることに於いては一致している筈だと思います。ウソの説に誤魔化されて、各国の首脳が集まって温暖化対策の会議が開かれているのではないと思っています。

 

それともう一つ、20年も前に科学者たちがスーパーコンピュータによるシミュレーション結果から予測されてきたことが(例えばスーパー台風)、今、現実になりつつあることを思うと、私は断然、否定説よりも肯定説を支持したいと思います。

 

ここで私は、元福島大学の実践経営学の教授をしておられた飯田史彦という人が『生きがいの創造』シリーズの中で書いておられたことを思い出します。それは経営戦略として、どちらに転んでも損をしないという戦略の話をされ、そして、人間は死ねば何もなくなると信じている人と、死んでも生きていると信じでいる人とどちらが戦略的に有利かについて、こんなことを書いていました。

 

人間は死ねば何もなくなると信じている人は、もし仮にその人が信じていた通りに、死んだあと何もなければ、自分が信じていたことが正しかったと勝利感を味わうことはできない(死ねば意識もなくなるのだから)。反対に、死んだ後も生きているとしたら、自分は間違ったことを信じていたと後悔するかもしれない。

 

一方、人間は死んでも生きていると信じていた人が死んだ場合、死んで何もなくなったとしたら、意識も何もないから、「自分は間違ったことを信じていた」と思うこともない。反対に信じた通りに、死んでも生きていたとすれば、「ああ、自分が信じていたことは正しかった」と喜べる。この場合は、どちらに転んでも「失敗感」を味わうことはないことになる。

 

地球温暖化の場合、この戦略に当てはめて考えた場合には、どうなるだろうか?

もし肯定説が間違っていたにしても、人類は化石燃料から脱皮して自然エネルギーを利用する方向に転換していくことは、いずれ石油が枯渇する(原子力のウランも同じ)ことを思えば必要なことであって、何ら人類にとっての不利益とはならないのではないだろうか。又、温暖化対策の一つとして肉食を減らすことも、人類にとって何ら弊害とならないばかりか、森林伐採や、水不足、水質汚染、穀物の不足などについてもプラス材料となるし、さらに温暖化説が正しければ、これらを早めに対策すればするほど人類にとってプラスに違いない。

 

それに対して、温暖化説を否定して対策を急がず、そして、実際に温暖化が進めばどうなるか?

その結果は明白だと思うのである。

関連記事  肉食を減らすことは平和につながる

     肉食・飢餓・温暖化


どうぞ、伊勢エビにはなりませんように

2018年07月19日 | 地球温暖化について

わたしの好きなテレビ番組の一つに「Youは何しに日本へ」という番組があります。
空港で外国人にインタビューし、面白そうなものがあると密着取材するという番組です。

ある時、ある国の日本へ留学しているという女子学生が、これから伊勢エビを買い、それを料理して食べるというので、それに密着したときの様子が放送されたことがありました。

 

伊勢エビを煮る場面では、留学生はまず鍋に水を入れ、それを沸騰させ、そこに伊勢エビを放り込みました。すると伊勢エビは、「熱い!」といわんばかりに勢いよく飛び跳ね、女子留学生もそれを予想していなかったらしく、びっくりしておりました。

 

それで、ディレクターから「水が沸騰してから入れるのではなく、最初から水の中に伊勢エビを入れて煮れば飛び跳ねないよ」と教えられ、その通りやり直すと、今度は伊勢エビも飛び跳ねることもなく無事に煮ることができたのでした。

 

地球温暖化が叫ばれるようになって久しいが、一方、懐疑的な人たちもいるようである。
気候の問題はいろいろな要素が複雑に絡み合い、むつかしいところもあるようですが、しかし、「誰の目にも明らか」になったときには、すでに遅すぎやしないただろうか。(素人目には、もう充分にハッキリしつつあるように思えるが)

 

現在、産業革命以後(人類が化石燃料を使い始めてから)、地球の平均気温は0.8度上昇していると言います。そして、この上昇が2度あるいは3度になると、悪循環に拍車がかかり、「もう後戻りはできなくなる」とIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)は警告しています。

 

今、人類は、じわじわと煮られながら、その事に気づかずにいる伊勢エビではないかと、冷めた風呂水につかり、火照る身体を冷やしながら、思わずこんなことを考えてしまうのでありました。

 

それにしても、暑いですねえ。
皆さん、熱中症には十分気を付けてください。
人間、何か始めると、つい「もう少し、もう少し」と頑張ってしまいますから。

 


肉食・飢餓・温暖化

2018年06月20日 | 地球温暖化について

≪肉食と温暖化≫

○世界の人口は1961年で30億人、50年後の2011年では70億人と2.3倍に増加している。そして世界の食肉の消費量を同じ年で比較すると、5100万トンから2億5100万トンと5倍に増加している。

○過去40年間で南米の熱帯雨林は、食肉生産のためその40%が伐採され、現在も世界の熱帯雨林は1秒間にサッカーコート2面分が消失している。これによってCO2全体の排出量の17%もの二酸化炭素が吸収されなくなっている。

○また、牛、山羊(ヤギ)、羊などの反芻動物は31億匹いて、それからゲップとして排出されるメタンガスはCO2の23倍もの温室効果があり、CO2に換算すると、地球全体の排出量の18%にもなる。また、食肉産業全体では51%にもなるとのこと(ゲップから出るメタンガス、家畜の飼料栽培、牧草地をつくるための森林伐採、肉の輸送を含む) 。 ≪2009年 インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙≫

 

≪肉食と飢餓≫

○いま地球上で8億7000万人の人々が飢餓で苦しみ、子供は5秒に1人、1年間で1500万人の人が、飢餓が原因で死亡しているとのこと。しかし、これは世界の食料が足りないからではない。

○世界の穀物生産量は2012年で約23億トン、これを70億人に平等に分配すれば、1人当たり年間328㎏。1人当たりの必要摂取量は180㎏と言われているから、計算の上では穀物だけでも食料は充分に足りている。ところが、牛や養殖魚を早く太らせるため、本来の食べ物ではないトウモロコシなどの穀物飼料が与えられ、それによって穀物全体の1/3もの量が家畜、家禽、養殖魚の飼料として使われている。そのために穀物の不足となり、価格高騰の原因となっていて、貧しい人は飢餓で苦しまなければならなくなっている。(アフリカなどの開発途上国ではトウモロコシが主食)

 

元来、肉食で育っていない日本人の場合、このような現状を知れば、自然にあまり肉を食べたいと思わなくなるのではという気がしますが、いかがでしょうか。ちなみに、アメリカやブラジルでもわずかながらベジタリアンが増加傾向にあるとのことです。

また日本では年間5500万トンの食糧を輸入しながら、1800万トンの食糧が捨てられているそうで(内1000万トンは家庭から)、これは途上国の5000万人分の年間の食料に匹敵するとのこと。

 

世界的ベストセラーとなったニール・ドナルド・ウォルシュ著の『神との対話』には次のように書かれていました。

○あなたが他者に対してすることはすべて、自分に対してしている。なぜなら、あなたと他者は「ひとつ」だから。したがって、他者に対して何かをすれば、自分に対してもすることになる。他者に何かをしてやらなければ、自分にもしてやらないのだ。

また、著者であるニール・ドナルド・ウォルシュが「動物にも魂はあるのですか?」と質問したのに対し、神は「(動物の)目を見ればわかるだろう」と答えている場面がありました。

 

ともかく、飢餓で苦しむ人が少なくなるなら、できるだけ動物の肉は食べないようにしたいものですね。

 


肉食を減らすことは平和につながる

2018年05月02日 | 地球温暖化について

近年、とりわけアジア諸国の経済発展が著しく、人々の生活が豊かになってきましたが、豊かになれば統計的に野菜食から肉食へと変わる傾向があり、また世界の人口増加と相まって世界の肉の消費量が年々増加し続けているとのことです。

しかし、肉食は牛や豚が殺される際の恐怖心や怒りの感情から血液中に毒素を生じ、それを人間が食するときには、多少なりともその毒素も共に摂取することになり、肉食の多い人は短気となりがちです。

増え続ける肉食の需要に応えるため、これらの飼育のために、アマゾン流域やインドネシアなど世界全体では、毎年日本の四国の面積に匹敵するほどの森林が失われているとのことです。さらには、世界の穀物生産量の1/3が家畜(牛、豚)や家禽(ニワトリ、カモ、アヒルなど)、養殖魚の飼育に消費されているとのこと。つまり、豊かな国の人たちの肉食のために、人間の口に入るべき穀物が家畜の餌となり、その分、穀物の値段が上昇し、貧しい人たちには買えなくなり、飢えて苦しまなければならない原因になっています。

ちなみに牛や豚の体重を1kg増やすために必要な穀物の量は、牛なら7kg、豚なら4kg、鶏なら2kg、魚は1.8kg必要と言われていいます。これでわかるように地球上の穀物を無駄にしないためには、できるだけ効率の悪い肉食を控えることが理にかなっていることになります。

また、肉食の弊害はこれだけではなく、効率を追求して、虐待と言ってよいほどの劣悪な環境で飼育し、身動きできない状態の動物を病気にさせないため、また早く大きくするため抗生物質やホルモン剤が大量に投与されているとのことです。肉を食べるということは、当然これらの不自然な薬物も摂取することになります。

また、これら動物を飼育するには多量の水も消費され、逆にこれらの動物から吐き出される糞尿による水質汚染も問題になってきており、さらには牛のゲップには二酸化炭素の何倍もの温室効果があるメタンガスが含まれ、これも今や地球温暖化の大きな原因にもなっています。

このように肉食することはいろいろの弊害があるのですが、これを逆に言えば、わたし達一人一人が肉食を減らせばそれだけ、飢えて死んでいく子供たちを減らすことができるし、また、温暖化に歯止めをかけることにもつながり、さらには、明日を生きることさえも不安でいっぱいの人々に安心感を与え、格差による不満を減らし、それだけ政情も安定し、しいては世界の平和にもつながることにもなります。

 

以上は「生長の家」で教えられていることですが、アメリカのニール・ドナルド・ウォルシュ著の『神との対話』には、およそ次のようなことが書かれていました。

○毎年何百万の子供たちが、涙にくれる母親の腕の中で、痩せほそって死んでいくのを見ながら、あなたがたはそれを止めようともせず、見て見ぬふりをしている。あなたがたは自分にはそんな力はないというが、力がないわけではない。ただ、止めようという意思がないだけだ。

 皆さんはどう思われますか?


地球は宇宙のパワースポット

2016年12月06日 | 地球温暖化について

11月27日、岐阜県大垣市市民会館で「生長の家・栄える会・東海ブロック・繁栄ゼミナール」があったので受講しました。

ゲスト講師は東京大学名誉教授「山本良一」先生ということで、早くから先生の話を聞けるのを楽しみにしていました。

よく知られているように山本先生は地球温暖化問題を大変危惧されていて、日夜その方面でご活躍されている先生なので、てっきりその方面の詳しい話を聞けるものと予想していました。

ところが先生の話は宇宙の話から始まり、かなりの時間宇宙の話に費やされ、まったく虚を突かれたような感じでした。そしてそのことが、宇宙好きな私には大変うれしく、また「地球は宇宙のパワースポットである」との話に感動させられました。

以下にその時の話のほんの一部を紹介させていただきます。なお、アップしている写真はいずれもBSプレミアム「コズミック・ネクスト」という番組で映し出されたものをカメラで撮ったものです。

 

 ○地球は太陽の周りを公転している。その公転速度は秒速30km。時速に直せばおよそ10万km。

 ≪太陽系≫  

 

  

○さらに太陽系は太陽と共に天の川銀河の中を毎秒220kmの速さで飛んでいます。

※地球は太陽の周りを公転しながら、太陽と共に天の川銀河の中を飛行している。つまり美しい螺旋を描きながら銀河の中を、きらめく星々の中を飛翔していることになります。(その様子を想像してみてください)

≪天の川銀河≫ 明るく輝いている地点が太陽系の位置。誰も銀河系の外に出た者はいないから想像図ですが、観測によりおよそこんな姿であることはわかっている。天の川銀河の直径はおよそ10万光年。光の速さ(秒速30万km)で飛んでも端から端まで10万年かかるということ。これを真横から見た時の姿が、私たちが見る天の川です。

 

 

○そして宇宙には1000億の銀河があり、その一つ一つの銀河には平均1000億の星があると言われています。知的生命体は地球以外の場所にも存在するかもしれませんが、私たちの知ることのできる範囲では今のところ発見されていません。これだけ無数の星がありながら、知的生命体が住む場所はそれほど多くないということは、地球のような知的生命体が生活できる惑星を誕生させるには、それだけ壮大で大掛かりな仕掛けが必要であることを物語っていると思います。

 

○(スクリーンに写真を写しながら)これは月の地平線から地球が昇ってきたところ、つまり「地球の出」です。(さらに、神社などの写真を写しながら)いろいろパワースポットと呼ばれる場所がありますが、私は地球こそ本当に「宇宙のパワースポット」ではないかと思っています。私たちはこのような美しい地球を生命が住めないようにしてはならない。そのために私たちのライフスタイルを大きく転換してエシカル(倫理的)な生活を心がけるようにしなければならない。

として、今地球が、人類の生活によっていかに痛めつけられているか、そしてその影響として大変な危機を迎えようとしている。子供や孫たちに負の遺産を残してはならない。と強く訴えかけられました。

 

 ≪地球の出≫ 探査機KAGURAが撮影したもの。

 

そして、これはその繁栄ゼミナールのチラシ。

 

以上、山本良一先生の話のごく一部の紹介でした。ありがとうございます。

 

神の愛、倦(あ)くことなく我を照らす。

神の愛、倦(あ)くことなく我を照らす。

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