上のイラストは、宇宙誕生の瞬間から現在の宇宙までをごく単純に図式化したもので、このようなイラストは宇宙について書かれている本には必ずと言ってよいほど掲載されています。
一番下が宇宙の始まりの瞬間であり、一番上が現在の宇宙です。
何にもないところから、ある時ひょっこりと小さな小さな一点が現われたかと思うと、たちまち爆発し、膨張し、今も膨張し続け、現在の宇宙になった。そして宇宙の年齢は137億年と言われています。
つまり、宇宙には「始まり」があったわけですね。
一番上の現在の宇宙に相当するところにはいくつかの銀河が描かれています。そしてわたしたちはこの銀河の内の一つである天の川銀河の中の太陽系の地球に住んでいるのですが、そんなことを思いながら、このイラストを見ていると、わたしたちがなぜここにいるのか?その全体像が目に見えるようであり、「人生はお芝居である」ということが実感としていっそうよくわかる気がするのですが、どうでしょうか。
わたしたち人間は本来「神のいのち」そのものであって、その「神のいのち」である人間が、肉体という舞台衣装を着けて、この地球という舞台に下りて来て、お芝居を演じている。そして一人一人が自分の人生の脚本家であり、一人一人がその主人公である。
このような生長の家の教えを、わたしは「なるほどなあ」と、このイラストを見ながら肯かされます。このイラストが、ちようど、昔のテレビのブラウン管のようだし、なるほど現象世界は「映し世」「浮世」だなあと思います。そして、わたしたちは今この地球に姿を現していながら、本体である「いのち」そのものは、この宇宙を創りだした最高精神である神とひとつである、ということがいっそうよくわかる気がします。
さて・・・・・、
宇宙を過去へ過去へと遡っていくと、最後は始まりの小さな点さえもなくなって、エネルギー無限大になるのだそうで、なんにもないのにエネルギーは無限大という物理法則最大の矛盾にぶつかり、これを「始まりの特異点」と言うのだそうです。
何にもないのに、無限大のエネルギーが現われる。いったいそれはなぜか?と研究者たちはさらにその先へと踏み込もうとしているのですが、しかし、それはもはや物理法則を超えた世界であり、哲学、あるいは宗教的な領域とも言え、多くの科学者たちがそんな世界へと目を向け始めているとのことです。
そして、その一人であるブライアン・ジョセフソン博士はこう言っています。
○私は、精神が物質を生んだと考えています。私たちが、宇宙だと考えているものより以前から、精神が存在していて、時間と空間は、この精神の中から作り出されたと思います。この精神は、人間の精神とは何もかも違ったスケールを持っています。この最高精神と結びつくことによって、人間の精神は、可能性を広げていくことができます。宇宙を創造した最高精神は、一種の『サイコキネシス(距離をおいて精神力で物を動かしたり変形したりすること。念動。)』のようなものだったと思います。精神と物質の相互作用です。そこでは、最高精神の働きかけで、エネルギーが一カ所に集められて、ビッグバンが起こりました。 (NHK「アインシュタイン・ロマン」より 1991年放送)
ジョセフソン博士は、たくさんのノーベル賞受賞者を輩出しているイギリス、ケンブリッジ大学のキャベンディッシュ研究所の物理学者で、「ジョセフソン効果」の論文でノーベル賞を受賞。今、彼は直感力を持つコンピュータの開発など、意識や精神の法則を探究し始めている。とのこと。 (NHK「アインシュタイン・ロマン」より)
ここで注目していただきたいのは、世界の第1級の科学者が「精神によってこの物質宇宙が作り出された』と言っていることであり、また「この最高精神と結びつくことによって、人間の精神は、可能性を広げていくことができます。」と言っていることです。
ちなみに「アインシュタイン・ロマン」では、このブライアン博士が座禅の姿勢で瞑想しているところも紹介されていました。