気の向くままに

山、花、人生を讃える

山里の春

2010年04月20日 | 
今日は雨。
今年は寒暖の変化も激しいが、傘マークのつく日も多い。

イチハツのフンワリとした白い花が雨に濡れている。
その様子がなかなかの風情だったのでさっそく写真にした。
題して、「雨に濡れるイチハツ」。

というイメージだったのですが、できたものはこれ。



「花は確かに写っているけど、風情など写ってないよ」などとは言わないで、想像力を働かせてやってください。(どうもこの花は満足できる写真が撮れたためしがありません)

この花は30年も前に親父殿が植えてくれたものですが、この真っ白がとてもいい。
毎年、この花が咲くと、「咲き始めたな!」と嬉しくなります。
アヤメ科の花は日本に合っていて、和風な感じがいいと思う。


先日の日曜日は、奥伊吹スキー場のゲレンデを登ったのですが、まだあちらこちらに残雪があり、顔を出しているのは蕗の薹(ふきのとう)ばかり・・・。
早々に切り上げて、途中の集落を歩いて、山里の春を楽しんできました。

こういう山里は日本の原風景のようで、なんともいいですねえ。
その中で生活する人々は、特に冬などは大変だと思いますが、春に訪ねると、のどかさもひとしおで気持ちまでやさしくなる気がします。
集落の近くを清流が流れ、集落の中では排水溝を雪解水が勢いよく流れていました。
畑仕事をしているお母さんを見ると、日本のお母さんだなあと、日本のおかあさんの象徴を見ている気がします。
桜は今が満開、コブシも咲いていました。あぜ道には黄水仙、山の斜面にはショウジョウバカマがたくさん咲いていました。

幕末や明治に日本を訪れた西洋人が、驚きの目で日本の文化や美しい風景、人々のやさしさを本で紹介しているが、こういうところへ来ると、その驚きもわかる気がします。

浮世絵や往時の写真にあるような風景を垣間見せてくれるこのような集落が、山あいにはまだ残っているのがうれしい。舗装された道路を車で走らせていても、時をさかのぼって旅をしたような気持ちになります。

ただ、残念なことにカメラのメモリーを忘れ、おまけにコーヒーも忘れ、本当に惜しいことでした。
きっと、「また来てください」ということでしょう。


最後は、土曜日に見に行った木曽三川公園のチューリップ祭りの写真です。




コメント
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