新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

オオヨモギ:大蓬(もぐさの原料)

2011-09-04 08:10:01 | お知らせ」

8月末、伊吹山を訪れました。
時期的に遅かったので、最盛期には山頂お花畑を紅色に染めるシモツケソウがほとんど終わっていたのは想定内でしたが、それにしても全体に色彩感が乏しく少し様子が変です。
山で出会った地元の方の話では、伊吹山の植物相はごく近年大きく変わってきたといいます。なかでも、お花畑を彩ったシモツケソウが何年か前に比べて数分の一に激減し、代わりにヨモギ、アカソ、フジテンニンソウなど地味な植物が優先してきたそうです。
そのヨモギのなかでも目立つのがオオヨモギ:大蓬(キク科ヨモギ属)です。
本州近畿地方以北、北海道の山地に生える多年草でヤマヨモギとも呼ばれます。全体に大形で、高さは1.5~2m、太くて分枝は少なく、茎の中部の葉は長さ約20㎝幅約8㎝になります。
伊吹山頂のヨモギはほとんどが本種で、香気が少なく、伊吹名産のもぐさは、葉裏に密生する綿毛からつくられます。

オオダイコンソウ:大大根草(見分けは小葉と集合果) 

2011-09-02 06:37:23 | お知らせ」

オオダイコンソウ:大大根草(バラ科ダイコンソウ属)は、伊吹山、中部地方以北、北海道の山地の林や草原に生える多年草で、高さは60~100cm、全体に粗くてながいけがあります。
ダイコンソウ(05年9月20日記事)に似ていますが、全体に大きく、花柱に腺毛がなく、3個ある茎につく葉の小葉は咲の方がとがり、ふちに鋭い鋸歯があることや、集合果が楕円形であるなどが異なります。


ソバナ:阻菜(ツリガネニンジンの仲間)  

2011-09-01 14:13:23 | お知らせ」

少し高地の木陰に花つきは今一つですがソバナ:阻菜(キキョウ科リガネニンジン属)が咲いていました。
山地の林内や斜面に生える多年草で、茎の高さは90㎝内外、ときに上部で分枝します。
上部になるにつれて葉は小さくなり、葉柄も短くなってついには無柄になります。
夏から秋、長さ2~3㎝の淡青紫色の花を、茎の片側にかたよって下向きにつけます。花は鐘形ですがツリガネニンジンよりやや大きくて先端がひろがります。
和名は、山地の険阻な斜面に生えるので阻菜、または、やわらかな若葉を蕎麦菜に例えるなどの説があるそうです。