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三瓶山方面への自然観察の宿は山陰の層雲峡といわれる立久恵峡(出雲市乙立町)の温泉宿「御所覧場」でした。(“むかごの高槻”参照)
川に面した宿からは、眼前に奇岩、柱石群がそそり立つています。この岩場に群生していたのが、オオメノマンネングサ:大雌の万年草(ベンケイソウ科キリンソウ属)でした
宿の主人の話によると、このあたりにだけ分布する地域の固有種で、環境省の準絶滅危惧種(NT)に指定されているといいます。
多肉質の葉は互生し、茎は赤色を呈します。6月ごろ咲くという花の殻がまだ残っています。
よく似た名前の仲間で、長さ5~15㎜の円柱形の葉を互生するメノマンネングサ(雌の万年草)と、長さ2~3㎝の線形の葉をする4輪生オノマンネングサ(雄の万年草)がありますが、葉の形などがメノマンエングサに近くて、大形ということでしょうか。