新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ヤマシャクヤク:山芍薬(佳人薄命)

2008-05-14 06:49:09 | 植物観察1日1題

思いがけぬところで思いがけない出会いがあると、それが人でも花であってもとても嬉しくなります。
花が少ないと聞いていて、新緑を楽しむだけでもよいと登っていた、比良山系北端のさる谷あいでヤマシャクヤク(ボタン科またはキンポウゲ科ボタン属)に出合ったときはまさにそんな感じでした。
本州中部地区以西の各地の山地の樹下に生える多年草で、高さは40cmくらい、全体にシャクヤクより小形で、回3出複葉を互生します。晩春、茎頭に直径4~5cmの花を上向きに半開します。萼片は3個、花弁は白色倒卵形で5~7個、3個の雌しべの花柱はすこし曲がります。
野生の花はそれぞれに美しいものですが、中でもヤマシャクヤクは清楚な気品にすぐれ、野生ながら完成度の高い最も美しい花のひとつといえます。僅か3~4日で散りはてる儚さもまた、見る人に美しさをより印象付けています。

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