窓から見える田圃を隔てた小さい里山に、白い花をつけた木があるのに気付いてはいましたが、カナメモチかなにかと無視していました。友人が、お宅の前の山にクロバイ:黒灰(ハイノキ科ハイノキ属)がびっしり花をつけていると知らせてくれました。気がつきませんでした。早速望遠レンズを持って観察です。
日本に自生する常緑性のハイノキ属は10種、そのなかでクロバイはもっとも広く分布しているといいますが、近所では初めてです。
ハイノキは花に長い柄があって、散房状につき、クロバイは4~7cmの総状の花序につき、芳香があります。蜜が多いのか、たくさんの蜂が群れ飛んでいるのが遠くからでも見えました。
ハイノキの名は、この木灰をバ染剤に用いられたことにより、別名にソメシバなどがあります。