今の時期京都市嵯峨越畑地区では、盆花の出荷を控えて、栽培の女郎花が満開です。(写真下)
秋の七草でおなじみのオミナエシ(オミナエシ科)も、いまでは山で見かけることがすくなくなりました。
全国の日当たりのよい山の草地に生える多年草で、丈60~100cmの細くて硬い茎が直立し、頂部は分枝してほぼ平らな散房花序になり、多数の黄色小花をつけます。
オミナメシとも読み、オミナは女、エシ、メシは粟飯の意で、黄色い小さな花の集まりを粟飯に見立て女の粟飯に見立てたものとされています。
女郎花は万葉集に14首出るなど、古くから歌や伝説に取り上げられています。
平城天皇の御時、男山に住む小野頼風と契った京の女が、八幡に男を尋ね行くと、新しい女ができてそこへ行っていると聞き、心変わりを恨んで、川のそばに山吹襲ねの衣を脱ぎ捨て身投げします。その衣が朽ちて女郎花の花が生え出ます。謡曲[女郎花](おみなめし)は、こんな説話を下地にしています。
いま、八幡市のその名も“女郎花”という町にある「松花堂」庭園の中に、女郎花塚といいう塚が残っています。
女郎というといまの人はまず遊女を連想しますが、本来は身分のある女性(上臈)もしくは若い女性を意味し、万葉集でも女郎花の他、娘子部四、佳人部為、美人部師など綺麗な万葉仮名で表現されています。
この花、切花として生けておくと一種の悪臭があります。女郎花も“やはり野におけ”のようです。
秋の七草でおなじみのオミナエシ(オミナエシ科)も、いまでは山で見かけることがすくなくなりました。
全国の日当たりのよい山の草地に生える多年草で、丈60~100cmの細くて硬い茎が直立し、頂部は分枝してほぼ平らな散房花序になり、多数の黄色小花をつけます。
オミナメシとも読み、オミナは女、エシ、メシは粟飯の意で、黄色い小さな花の集まりを粟飯に見立て女の粟飯に見立てたものとされています。
女郎花は万葉集に14首出るなど、古くから歌や伝説に取り上げられています。
平城天皇の御時、男山に住む小野頼風と契った京の女が、八幡に男を尋ね行くと、新しい女ができてそこへ行っていると聞き、心変わりを恨んで、川のそばに山吹襲ねの衣を脱ぎ捨て身投げします。その衣が朽ちて女郎花の花が生え出ます。謡曲[女郎花](おみなめし)は、こんな説話を下地にしています。
いま、八幡市のその名も“女郎花”という町にある「松花堂」庭園の中に、女郎花塚といいう塚が残っています。
女郎というといまの人はまず遊女を連想しますが、本来は身分のある女性(上臈)もしくは若い女性を意味し、万葉集でも女郎花の他、娘子部四、佳人部為、美人部師など綺麗な万葉仮名で表現されています。
この花、切花として生けておくと一種の悪臭があります。女郎花も“やはり野におけ”のようです。