新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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アレチウリ:荒地瓜(厄介な帰化植物)

2005-11-25 06:54:59 | 植物観察1日1題
嵐山近く松尾橋付近の桂川の堤防でアレチウリ:荒地瓜(ウリ科アレチウリ属)が繁茂しています。一目見ただけで外来種とわかるこの草の姿は、いかにも風光明媚なこの地にそぐわない感じです。
どの図鑑にもほとんど載っていないアレチウリを、ネットで検索すると、大半は駆除大作戦などというキャンペーン記事でした。1952年ごろ、静岡県ではじめて確認されたというこの草は、その旺盛な繁茂力で、全国で短期間に爆発的に広がり、各地で農作物に害を与え、また従来の生態系を乱すなど、害草として大きな問題になっている模様です。
葉や花の形は紛れもなくウリ科の特徴を示していますが、何よりも異様なのは、葉や茎の細い棘で、特に実は通常のウリとまったく異なり、鋭い棘に包まれた異様な形です。
その点昨日のカラスウリは、花も実も日本人の感性にしっくり来て、アレチウリとは大違いです。
1年生の蔓が枯れても、後に1平方m当り3000粒もの種子を残すそうで、繁殖力の大きさもわかるというものです。外来種というとすぐに害草をイメージするのが常ですが、アレチウリもまたかなりの厄介者のようです。

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