新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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カラスウリ:烏瓜(霜枯れていよいよ赤し)

2005-11-24 06:56:36 | 植物観察1日1題
深まる秋、道端にカラスウウリ:烏瓜(ウリ科烏瓜属)の赤い実がぶら下がっています。晩夏の頃、夜咲くカラスウリの花(9月15日記事を求めて歩きまわっても、なかなか探し当てることができなかったカラスウリですが、今、周囲の草木が霜枯れる中で、この赤い実はよく目立ち、あれっ、ここにもあったのかという感じです。
白いレースの幻想的な花も魅力的ですが、残念ながら咲くのが夜で短時間なので、一般にはよく知られていませんが、これにひきかえ、晩秋の野を彩る紅い実はよく目立ち、活け花の花材にもよく用いられます。
直径5~7cmの赤い果実のなかに沢山入っている黒い種子は、カマキリの頭に似ていて、また大黒天をも思わせる形なので、縁起を担いで財布に入れる風習があります。また結び文の形をしているとして、玉梓・玉章(たまずさ)、結び状などの別名もあります。和名のカラスウリは、晩秋に赤く残る実をカラスが食べ残したのだろうと見立てたといわれています。
“霜枯れていよいよ赤し烏瓜”とは、むかし勤めていた会社の“文人”社長が、定年退職者に乞われて色紙に書いた句です。妙に記憶に残っていましたので副題に使わせてもらいました。

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