新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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サザンカ:山茶花(「たき火」の思い出)

2009-12-24 11:29:35 | 植物観察1日1題
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山茶花で思い出す歌といえば、中年なら大川栄策の「山茶花の宿」でしょうが、老年ならばやはり童謡の「たきび」(巽 聖歌作詞、渡辺 茂作曲)です。
その2節に出てくるのがサザンカ:山茶花(ツバキ科ツバキ属)です。
“さざんか、さざんか さいたみち たきびだ、 たきびだ、 おちばたき。
「あたろうか。」「あたろうよ。」しもやけ、おててが もう、かゆい“
日本人がはじめてこのメロディに接したのが、昭和16年12月9日のNHKラジオの幼児向け歌番組でした。くしくもその日は日米開戦の翌日、3日連続で放送の予定が2日で打ち切られました。今から思えば信じられない話ですが、「たき火は敵機の攻撃目標になる」「落ち葉も貴重な燃料のうちだ。風呂ぐらいは焚ける」と軍部からクレームがついたからだといいます。
戦後NHKの「歌のおばさん」で復活した「たきび」は音楽教科書にも採用されて、一躍みんなの愛唱歌になりましたが、ここでも消防庁から「街角でのたき火は防火上困る」と文句がつき、以、教科書の挿絵には必ず、水の入ったバケツと付き添いの大人が書き添えられたといいます。
いまでは街角で山茶花の垣根を見ることは少なくなり、ましてや街角で大人と子供がたき火を囲む光景はほとんど見られません。
写真家の浅井愼平、作家の椎名誠、コピーライターの糸井重里ら焚き火を愛する同好の士が集って1994年に創立した。「国際焚火学会」という団体があるそうです。
幼い日の焚火の思い出は、山茶花の垣根ととともに、人々の郷愁を呼び起こすものがあるようです。
(童謡「たきび」の話は読売新聞文化部編「唱歌・童謡ものがたり」岩波書店刊を参考にしました。
サザンカについては05年12月28日の"むかご”でもとりあげています)

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1 コメント

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白花と赤花… (まっくん)
2012-01-08 12:47:12
こんにちは!
「たき火」(初冬、昭和初期の東京都中野区の住宅風景)のサザンカ(←サザンカ系!?)は白花で、「さざんかの宿」(厳寒期!?、北海道?)のサザンカ(←カンツバキ系!?)は赤色でしょうか?
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