新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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タケ・モウソウチク:竹・孟宗竹(話題の多い縁起もの)

2008-01-03 09:02:01 | 植物観察1日1題

初詣に行った島本町の若山神社近くの竹林です。
松と梅とともに歳寒三友といわれて昔からお目出度い植物となっているのがタケ:竹です。
徒然草に「竹の園生の末葉まで人間の種ならぬぞやんごとなき」という一節があります。昨日皇居で一般参賀が行われこの「竹の園生」のやんごとなき方々が国民の祝賀に応えられていました。
前漢の文帝の皇子、梁の孝王が、四時緑を保ち、四方に延びて茂る竹を愛でて、方30里の竹園を営んだことから人々はこれを“竹園“と呼びこれが皇族の雅称となったのです。
タケはさまざまな道具・器具、建築材、食用、庭木、薬用など昔から人々の生活と深い結びつきを持ち、詩歌、物語に取り上げられてきた話題の多い植物です。竹は木なのか草なのか、花が咲くのは何年毎かなど植物学的にも興味深い存在です。
写真は最もよく見られるモウソウチク:孟宗竹(イネ科)で、中国の二十四孝に出る、母のために寒中筍を掘りに行った孝子孟宗の名にちなみますが、漢名ではなく和名です。ちなみに日本に渡来したのが1736年(異説あり)といいますから、10世紀はじめの作といわれる竹取物語のかぐや姫は孟宗竹からではなく、在来種のマダケか何かからからということになります。

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