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トケイソウ:時計草(トケイソウ科トケイソウ属)が、名のとおり時計に似た花をつけています。
ブラジル原産で、享保8年に長崎に入ってきたそうです。
花被片は10枚で白く、5個の萼片と5個の花弁が交互につきます。3つに分かれるこげ茶色のめしべが時計の針のように見え、黄色く大きい5個の雄蕊の葯が花糸の先でひらひら動きます。花被の上にたくさんの副花冠が二重の円を作って並び、その色は基部が暗紅色、中間は白、先は薄紫色ときれいで、時計の目盛りにも見えます。
形だけではなく、害虫のドクチョウに対して面白い対抗手段を用意しています。
ドクチョウは、トケイソウの持つ虫の忌避物質に対して抵抗力を持っているだけではなく、その毒を選択蓄積し、自分の防衛に利用します。そこでトケイソウは新たな防衛機能として、ドクチョウの卵にそっくりの突起を葉柄につけて、すでに先客がいるとの擬態をとっているのです。物と害虫の虚虚実実の駆け引きには驚くべきものがあります。
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