新緑の奥琵琶湖、山門水源の森でユキバタツバキ:雪端椿(ツバキ科ツバキ属)の花に出会いました。
ユキバタツバキは、ツバキ科の常緑低木。東北~北陸地方の日本海側の多雪地帯に適応した低木でヤブツバキとユキツバキの自然雑種だとされています。
葉は薄く、幹は高さ1~3m、枝は積雪のため這うことが多く、地表に接した枝は発根し、独立の個体となります。ヤブツバキに比べ、花は広く開き、雄蘂の筒部は短く、花糸は鮮黄色~黄赤色、離生部は筒部の2倍長でやや開出します。
傍らの銘板に、Camellia rusuticana var. intermedia とありました。ユキツバキの変種ということでしょうか。ユキツバキとヤブツバキの間にはいろいろの段階の雑種があるらしいのですが、一度会いたいと思っていたユキツバキより先に対面したこのユキバタツバキは、果たしてどちらに近い雑種なのか、また新たな興味が湧いてきました。