よい飼料になることからこの名がついたウマゴヤシ:馬肥やし(マメ科ウマゴヤシ属)は、地中海沿岸原産で、アメリカ、オーストラリア、アジアに広く帰化している越年性草本です。江戸時代に牧草として渡来し、現在では、牧場周辺、道端など日本各地に帰化しています。
茎は地を這って横に広がり、よく分岐して長さ60cmに達します。葉は3小葉で、小葉は長さ7~20mmの矢筈形で、托葉は棘状に深裂します。
春、黄色の長さ5mmほどの蝶形花を葉腋に4~8個ずつ集まってつけます。ごく小さい花ですが、ルーペで見ると、可愛い蝶形花が集まっていて、立派なマメ科ということがよくわかりました。豆果はクルクル巻いて渦巻状になり、ふちにはカギ状に曲がったやわらかい棘が並びます。