林のなかは木々の葉が落ちて、地表のササやシダなどが目だってきます。
冬になって葉の縁が白くなったミヤコザサ:都笹(イネ科ササ属)もそのひとつです。
主として太平洋岸の山地に群生し、高さは30~90cmで、ほとんど枝分かれしません。
茎(稈)は細く、節は球状にふくらみます。葉は薄く、長さ10~20cm、幅3cmほどの線状長楕円形~狭披針形で、裏面には軟毛が密生し手触りが柔らかいのが特徴です。
冬になると葉の縁が白く枯れますが、茎や葉は翌年には全部枯れて、夏には新しい茎が伸びてきます。
和名のミヤコザサ(都笹)は比叡山で最初に発見されたので京都にちなんでつけられたといいます。