祝 恵子/花冠同人

祝 恵子の俳句ブログ

十月

2008-10-10 13:37:59 | Weblog
稲香る静かに兄は眠り逝く
秋時雨新大阪で待ち合わせ
十月や故郷に着く終電車

朝の間に尋ねて水車を田の道へ
かちがらす(鵲)妹と歩いて水車道
道の駅観音さま立つ里の秋
毬はじけ二つ実を見て角曲がる

兄の訃報を聞き、主人は会合で尼崎、とりあえず、衣服を詰め込み雨の中、新大阪駅で待ち合わせて九州へ帰省。斎場で泊る。告別式の朝、近くに水車があるはずだと聞き、妹と出かけた。周囲の山並みの朝霧が薄れていくのが美しい。登校児との挨拶も爽やか。稲も刈り取られたところもある。かちがらすともあう。
亡き兄の孫達は幼稚園、小学生と小さく、場を和ませてくれるのがうれしい。

町切の水車、5機有る内まだ4機動いてました。