簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

旧岡山操車場(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-04-06 | Weblog
 かつて岡山駅の西に、旧国鉄時代の岡山操車場が有った。
北長瀬の駅前には、その記憶を長く留めようと、記念碑が立てられている。
ここでは中四国地方の貨物輸送の拠点として、貨物列車の入れ替え・編成が行わ
れていて、その取扱数両は一日当たり5000車両にもおよび、全国でも屈指の操車
場としてその使命を果たしてきた。



 しかし国鉄の分割民営化によりJR発足後は貨物輸送も近代的なコンテナ輸送
となり、その業務は貨物会社の西岡山駅に引き継がれ、操車場は廃止された。



 その広大な跡地に市は市政施行100周年を記念して「チボリ公園」誘致を計画し
たが何時しかそれは頓挫した。
(岡山市が撤退したチボリ公園はお隣の倉敷市が誘致、1997年に倉敷駅北口前
に開園したが2009年に僅か11年の歴史で幕を下ろしている。)



 その後カヌー公園や3万人収容可能なサッカー場等の計画が次々に浮上するも、
何れも実現することがなかったが、2000年頃には僅かにアクションスポーツパーク
と岡山ドームが建設された。
更に2005年には待望の「北長瀬駅」が新設されたものの残る広大な跡地の開発は
遅々として進むことがなかった。





 市は『緑の森に囲まれた空間の中に「健康・医療・福祉」を中心とした都市機能を
配し、子供から高齢者まで安全安心に暮らせる居住機能・高齢者の支援機能を導
入する』などと計画を練っているようだが、やっとそこには2015年に岡山市立市民
病院がオープンしたのみである。



 山陽本線の列車は岡山を出ると、広大な貨物ターミナルや旧操車場の跡地を見
ながら、北長瀬に停まり更に庭瀬、中庄と停車を重ね西に向けて進んで行く。(続)

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点字ブロック発祥の地(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-04-04 | Weblog
 今や町中の歩道や横断歩道、駅のホームなどいたるところで見かける点字ブ
ロック。目の不自由な人たちにとって、当たり前に社会生活を送り、町中を安全
に自由に歩き回るには無くてはならないこの点字ブロックは、1967年3月18日に
岡山市中区の原尾島付近の交差点に全国で初めて設置された。



 しかし当時は「障害者への理解が乏しく、その普及は遅々として進まず、資金集
めに奔走する日々が続いた」そうだ。
「やがて人権意識の向上と共に交通事故から障害者を守ろうと言う声が広まり、点
字ブロックの有効性が認められ、徐々に敷設されるようになりました。」(碑文より)



 今や日本国内に止まらず世界中に普及しているこの点字ブロックは、ここ岡山市
で考案されている。昭和36年ころ、市内に住む自営業の三宅精一さんがある日交
差点で、白い杖を持った目の不自由な人が危なげに車の往来する車道を横断する
姿を目にしたのがそのきっかけだそうだ。





 コンクリートブロックの表面に突起物を配列させものを作り、当地の旧国道2号線
の横断歩道上に230枚敷設した。これが日本初、世界初の出来事であったと言う。
その後徐々に普及が進み鉄道関係では昭和45年に旧国鉄が大阪の安孫子町駅
のプラットホームに敷設したのがその第一号と言われている。



 こんなことから3月18日は「点字ブロックの日」に定められている。
今年その制定6周年を迎えた発祥の地「岡山」では、啓発のチラシ配りや、「点字ブ
ロックを守ろうコンサート」など様々なイベントを催し啓発活動が行われた。(続)

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もんげー 岡山!(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-04-01 | Weblog
 3月26日、北海道新幹線が華々しく開業した。
1973年の整備計画決定から数えて43年後の開通で、これで九州から北海道まで
新幹線ネットワークが繋がった。
近い将来、「鹿児島中央」発「新函館北斗」行の新幹線が運行されるのでは・・・等
と期待し、夢を描いてみたりする。



 これに合わせJR各社ではダイヤ改正が行われ、西日本岡山支社でもこの日を
待って、二つの路線に愛称を導入した。



 吉備線は古代吉備の国桃太郎伝説にあやかって「桃太郎線」に、宇野線はかつ
て宇高連絡線が栄えた時期が有ったことなどから「宇野みなと線」となった。

 また同時に外国人客らにもわかりやすいようにと路線ごとにアルファベットの路
線記号の導入と、イメージカラーでの表示もはじめられた。



 山陽線の岡山~福山間は「W」で太陽をイメージした「オレンジ色」、岡山~三石
は「S」でマスカットの「黄緑色」、吉備線は「U」で桃をイメージした「ピンク色」等だ。

 合わせて岡山駅の出入り口を示す名称も、従来の「東口」は「後楽園口」に、「西
口」は「運動公園口」それぞれ改められた。



 これは去年の夏頃行った新名称の公募期間中に応募された約2400件の案件の
中から検討し決められたものだ。
「東口」は駅の東エリアに国の特別名勝「岡山後楽園」があることから、また「西口」
は西側エリアに県の総合グラウンドがあることから、地元に馴染みのある名称に決
定した。





 今日から「もんげー 岡山!」とタッグを組んだ、大型観光企画「晴れの国おかや
まデスティネーションキャンペーン」が始まった。
JRでは多くの人に鉄道をより一層親しんでもらい、合わせて外国人客にもわかり
やすくしようとの狙いがあるようだ。(続)

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