簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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レトロな町・玉島(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-04-25 | Weblog
 ここ玉島は、江戸時代初期までは多くの島が点在する遠浅の海であったそうだ。
1600年代に備中松山藩による大規模な干拓で新田開発され、その後は備中の玄
関口、港町、海上交通の要衝として栄えた歴史を持つレトロな町である。



 その中心に建つのが羽黒神社で、町はその門前に開かれた港を中心に開けて
いった。
その近くにある通町は、町で最も歴史ある商店街で、古びたアーケードに覆われ
た雰囲気は昭和初期そのものでレトロな街歩きが楽しめる。





 その通りの外れの溜川に架かるドラム缶の橋は、105本のドラム缶を浮体として
繋げた浮き橋だ。駐車場と商店街を結ぶ生活橋として町民に親しまれている。



 町中には江戸時代の建物も多く残されている。
西爽亭(さいそうてい)は、旧柚木家の建物で、国の登録有形文化財の指定を受け
ている。天明年間建築と言われる藩主の宿泊に供された建物には、石組のある名
園もあり一般に公開されている。



 仲買町や新町問屋街は玉島港が開かれた折り、仲買人や商人たちが競って店
舗を構えたところで、その名残が通りには良く残されていて、古い町並みの保存地
区となっている。
穀物問屋、綿廻船問屋、味噌醤油屋、酒屋、紙屋など白壁・なまこ壁の重厚な造
りの商家の多くは平入の瓦葺屋根を持ち、表には桟格子が嵌められている。
中には卯建を上げる家もある。



 旧玉島灯台や金刀比羅宮の常夜灯、河井継之助の船宿跡など史跡も多い。
この町では、江戸の情緒、大正浪漫、昭和の香りが存分に楽しめる。(続)

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