簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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良寛さんの寺(JR乗り潰し・山陽本線)

2016-04-27 | Weblog
 そんな玉島の町の南西方向に、「円通寺」と言う曹洞宗のお寺が有る。
一般には「良寛さんの寺」として知られたところだ。



 良寛は越後の出雲崎の生まれで、江戸時代後期、歌人としても活躍した僧である。
出家して22歳の時(1779年)、ここ円通寺で生涯の師とも言える第10世・大忍国仙和
尚と出合い、修行を始めた。寺に入って間もなく、母の訃報に接したが修行中と言う
事で帰郷は許されず・・・とされている。



 しかし新潟国境三国峠の下、群馬県の猿ヶ京の関所には、良寛のものと思われ
る、円通寺発行の関所手形が残されている。
 
 『此者、弐人の内僧壱人越後三島郡出雲崎迄罷り通り候・・・天明四(1784)年辰
六月晦日 備中国玉島円通寺 猿ヶ京御関所後番衆中』
このことから、許されて帰ったのではないかとも言われているが、ここでは20年間
にも及ぶ修行をしているが、その記録は殆ど残されていないそうだ。



 寺では昭和24年から毎年桜の花の咲くころに「良寛茶会」を開いている。
元々玉島の町には昔からお茶文化が根付いていて、町中に最盛時は400もの
茶室があったと言う。
そのことから町中には何代も続く老舗のお茶屋や、和菓子・甘党の店なども多く、
今では玉島スイーツとして名物となっている。





 境内には「良寛の銅像」が立てられている。そんな寺域一帯は海を望む高台にあ
り円通寺公園として整備され、詩碑や歌碑なども多く自然の庭園となっている。
また周囲には宿泊施設も有り、ここからの玉島の港の様子、古い町並みや瀬戸内
海の眺望がすばらしい。(続)



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