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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

岡山カルチャーゾーン(はれのくに)

2016-02-05 | Weblog
 岡山駅前から延びる桃太郎大通りを真っ直ぐに800m余り進むと、「岡山カルチ
ャーゾーン」と呼ばれる一帯に行きつく。路面電車なら、城下電停辺りで有る。

 付近で一際目を引くのが円柱形の建物で、これは優れた音響特性を誇る2001人
収容の「岡山シンフォニーホール」だ。



 その近くに「岡山禁酒会館」がある。
大正時代禁酒運動の拠点として建てられた建物で、岡山空襲でも焼け残った貴重
なもので、国の有形文化財に指定されている。

 近年この隣のビルが解体され、通りから岡山城西の丸の西手櫓を望むことが出
来るようになり、この異色のツーショットが話題を呼んでいる。



 少し足を延ばせば、旧日本銀行岡山支店の建物を改修・再利用した多目的ホー
ル「ルネスホール」がある。



 ここは後楽園・岡山城にも近く、それらを取り巻くように、大正ロマン・竹下夢二の
「郷土美術館」、旧岡山藩主池田家の伝来品、大名家の美術品や刀剣類を多数
収蔵する「林原美術館」、国内でも数少ない西アジアの古美術品を展示する「オリ
エント美術館」、古代吉備の国などの文化遺産を紹介する「県立博物館」、郷土ゆ
かり作家の作品を紹介する「県立美術館」などが点在している。





 更には個人貸出冊数が全国一位の「県立図書館」、市民の文化芸術活動の拠点
「天神山文化プラザ」市民文化と娯楽活動のためのホールや大小会議室などを備
えた「市民会館」などもある。



 「岡山カルチャーゾーン」は市の中心部の半径1キロ圏内に、岡山の芸術・文化と
出合い楽しむ施設が豊かな緑の中に集積した地域に付けられ愛称だ。

 しかしここでは各々の施設の独立した活動が中心で、連携が薄いと言う課題を抱え
ながら、昨年愛称の誕生30周年を迎え、今後の活動の行方が注目されている。(続)

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西川緑道公園(はれのくに)

2016-02-03 | Weblog
 駅の東口を出て、真っ直ぐに伸びる桃太郎大通りを、路面電車の線路に沿って
500mほど歩くと、緑豊かな「西川緑道公園」を横切る西川橋が架かっている。



 その橋の四つの擬宝珠には、桃太郎、いぬ、さる、きじの彫刻で飾られている。
橋の袂に建つ交番は公園の入口らしく緑の帽子を被ったメルヘンチックな建物で、
その屋根には風見鶏成らぬ「風見桃」が飾られていて面白い。



 この西川はその昔岡山城下の田畑を潤すための灌漑用水路であり、30万石の
城下町の外側の防御線の役割を果たすと同時に、城下で暮らす人々の生活用水
でもあった。
とは言え城の堀に準ずる施設として庶民には厳しい管理も求められていた。



 また西川には北から順に1から12までの橋が架かっていた。
(「絵図で歩く岡山城下町」 岡山大学付属図書館編 吉備人出版)
今では数字で呼ばれる橋は無く、新たな名が付けられている。



 こうした町中の川は戦後の高度経済成長期を迎えると、邪魔者扱いをされ埋め
立てられ、或は地下水路に変り多くの都市では地上からその姿を無くしていった。
ところが当市では、強い反対を押し切り、9年間もかけて総延長2.4Kmの水路を辿
る公園道として整備を進めてきた。それがこの「西川緑道公園」である。



 今では、およそ100種類35,000本もの樹木に覆われた「せせらぎの緑の回廊」と
して、また折に触れ開かれるイベントなどを通してすっかり市民の憩いの場として
馴染んでいる。

 川沿いの道には岡本錦明の「平和像」北村西望の「夢」朝倉響子の「新聞少年」
をはじめとする像や、句碑、石のモニュメントなども多い。
中には岡山空襲の焼け跡の有る橋も残されている。
ここはそんなものを探しながら歩くのも楽しい水辺の道である。(続)



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ももチャリ(はれのくに)

2016-02-01 | Weblog


 「自転車推進都市」を目指す岡山市内には、「コミュニティサイクル・ももちゃり」と
言う、便利で強力な助っ人が整備されている。
温暖で雨が少なく晴れた日が多い同市は、広大な岡山平野に開けているため中心
部は比較的平坦な地が多い。
そんな市街地の回遊性向上などを狙い、2013年の7月に導入された。



 こうした貸自転車を本格導入しているのは全国に64都市あるらしい。
2014年の国土交通省の調査によると、「ももちゃり」は一台当たりの一日平均貸出
数、所謂回転率が3.3で、全国トップとなった。
 しかしその翌年は北陸新幹線の開業に沸く金沢市の「まちのり」にその座を譲る
ものの、全国トップクラスは間違いなく、すっかり定着している。



 利用は登録制(初回のみ)で、この時1回利用(1回60分以内)か、1日利用(1回
60分以内・24時間)かなどの「基本料金プラン」を選択することになる。
いずれのプランでも1回の利用時間が60分を超えると、30分毎に100円の追加料金
が発生するから注意が必要だ。



 例えば市内を巡るなら一日利用が良い。
何処かで借りて目的地に向かう。着いたら一旦返して用を済ませ又借り移動する。
一回の貸し出しが60分以内なら、一日に何回繰り返しても一切追加の料金は発生
しないので、目的地に着いたらまず最寄りのポートへ一旦返却することが肝心だ。



 貸出・返却場所は現在31カ所あり(15年度中には更に数か所増える予定)、どこ
のポートへ返しても良い。
市内の主要な箇所は移動に60分以上も要するところはまずないので、このように
使えば一日200円で市内の大抵の所は周遊することが出来る。(続)



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