簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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遍路道の変遷(四国遍路)

2013-05-24 | Weblog
 人から聞いた話ではあるが、ある歩き遍路は、「いわゆる遍路道は避けて歩かない。
遠くても主に車の通る国道や県道、町道を歩く」のだそうだ。



 理由は簡単で、「歩いているけど修行しているわけではないので、敢えて、苦しい
遍路道は歩かない」と言う事らしい。



 江戸の昔から、一般に四国霊場の遍路道は、一部の例外を除いて札所の順番に
進む一本の道として整備されてきた。道筋には道標石や丁石が置かれ、それらは
俄かに増える遍路の歩くべき定められた“道”を示すものとされてきた。

 今でも古い遍路道や町中の道端には、当時のものが苔むして残されているのを目に
する事も有る。



 しかし近年になって道路事情の変化と共に、遍路道もより歩きやすい道へと変遷
していく。厳しい山道に新しい道が開かれ、トンネルが貫き、深い谷に橋が架けら
れると、遍路路はこうした新しくてより歩きやすい舗装道に変わり、それにより古道
から遍路の姿が消えていく。



 一方で、こうして廃れてしまって古道・廃道となったものを、遍路道として再生する
運動も各地で起こり色々な団体の手によって整備・復元され”道”として甦ることもある。



 とりわけこういった”道”は、峠への上り下りの道が多いようで、勢い遍路の間では
難所として恐れられることになる。





 峠を上り下りする古道は確かに厳しい道が多い。
修行をしているわけではないので、「好んで苦しい道を行くこともなかろう」と喘ぎながら
弱音を吐くこともしばしばある。だから何となくこの言葉は、解るような気もするのだ。
(写真は本文とは無関係)(続)



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