忙しい中対応してくれた「道の駅・みま」のレジカウンターの三人のお母さん方、
まんじゅう屋のご主人の暖かさに感謝しながら、県道脇に建つ第42番札所・仏木寺
に付いた。
門前にいてアイスクリンを売っていたおじさんが、「道をおしえるから・・・」と声を
掛けてくれた。
真新しい仁王門を潜って、僅かばかりの石段上がると右手に珍しい茅葺の鐘楼が
見える。なかなかに重厚で、風格があり、境内にあって存在感を出している。
そのまま進むと納経所が有り、左手奥に進むと正面に大師堂と本堂が有る。
本堂の脇には、古びた家畜慰霊碑が建っている。
大師と牛に纏わる伝説が寺の縁起に残されていることから、この寺が牛馬の守り仏と
して信仰を集めて来たものらしいが、最近ではそんな信仰も薄らいでいるようだ。
すぐ前を県道が通っているのに、なぜか団体の参拝も無く、静かな境内である。
堂宇の後ろ、今は緑濃い大木に囲われているが、ここは紅葉の名所としても知られている。
金木犀の香りに包まれた境内で腰をおろし、道の駅で求めたお寿司を食べていると、
何だかゆったりとした気分に成ってくる。
そんなのどかな雰囲気を持ったお寺である。
すでに歯長峠に向けて出立したのであろうか、仁王門下にある立派な休憩所で
休んでいた、歩き遍路の姿が見えなくなっていた。
ここから第43番札所・明石寺までは、およそ11キロ、暫くは県道を歩くが途中で山道に
入り、標高400メートル程の厳しい歯長峠越えの道が待っている。(続)
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まんじゅう屋のご主人の暖かさに感謝しながら、県道脇に建つ第42番札所・仏木寺
に付いた。
門前にいてアイスクリンを売っていたおじさんが、「道をおしえるから・・・」と声を
掛けてくれた。
真新しい仁王門を潜って、僅かばかりの石段上がると右手に珍しい茅葺の鐘楼が
見える。なかなかに重厚で、風格があり、境内にあって存在感を出している。
そのまま進むと納経所が有り、左手奥に進むと正面に大師堂と本堂が有る。
本堂の脇には、古びた家畜慰霊碑が建っている。
大師と牛に纏わる伝説が寺の縁起に残されていることから、この寺が牛馬の守り仏と
して信仰を集めて来たものらしいが、最近ではそんな信仰も薄らいでいるようだ。
すぐ前を県道が通っているのに、なぜか団体の参拝も無く、静かな境内である。
堂宇の後ろ、今は緑濃い大木に囲われているが、ここは紅葉の名所としても知られている。
金木犀の香りに包まれた境内で腰をおろし、道の駅で求めたお寿司を食べていると、
何だかゆったりとした気分に成ってくる。
そんなのどかな雰囲気を持ったお寺である。
すでに歯長峠に向けて出立したのであろうか、仁王門下にある立派な休憩所で
休んでいた、歩き遍路の姿が見えなくなっていた。
ここから第43番札所・明石寺までは、およそ11キロ、暫くは県道を歩くが途中で山道に
入り、標高400メートル程の厳しい歯長峠越えの道が待っている。(続)
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