簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 またしても大チョンボ

2010-11-01 | Weblog
風を切って海の上を走る渡し船は快適だ。
対岸には僅か5分足らずで着いてしまうが、ほっと出来るひと時を提供してくれる。





降り際に船長に宿の所在を尋ねると、「降りて真っ直ぐ、15分程だ」と教えてくれた。
今晩の宿は、33番・雪蹊寺の目の前にある遍路には評判の宿である。



女将は、到着すると早速洗濯ものの心配をしてくれる。
洗濯、乾燥はお接待だから全て任せてくれと籠を用意してくれるのが嬉しい。
食事中も、ずーっと付きっきりで話し相手と食事の世話をしてくれる。
遍路の食事は野菜が不足するからと、野菜たっぷりの土佐酢を使ったかつおのたたきが用意される。
元気が出るようにと、粘り気のある食べ物を提供してくれる。
そんな料理を挟んで、遍路仲間の話が弾む。



翌朝も朝から日差しがきつく、今日も暑くなりそうだ。
新川川に沿ったアスファルト道を、34番・種間寺に向けて進む。
1時間ほど歩くと、前方に海を望む“黒潮ライン”の道路標識が現れた。
「あれっ、おかしいぞ」
種間寺に向かうのに海沿いの道は無かったはず。

もっと早く気付くべきだった。
あわてて地図を調べてみると、何と34番の奥の院へ向かっているではないか。
右へ曲がるべきポイントが1.5キロ程手前に有ったものを完全に見落としている。
無駄に歩いた道を引き返すのは本当に空しいし辛い、重い足が余計に重くなる。
30分かけてやっと正規の遍路道に出る。
それから1時間ほどで34番・種間寺に到着した。
平地の町中の寺で本当に良かった。
これで山登りだったら・・・と思うとぞっとする。(続)





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