松本駅を出た大糸線の列車は、暫くは篠ノ井線や国道19号線と併走し、
北松本を過ぎた辺りで、左にカーブし国道を潜り篠ノ井線と分かれる。
長野自動車道を越え、上高地方面から流れ出てくる梓川を橋梁で渡ると
梓橋駅に停車する。
駅名標の横には「是より北←安曇野」と手書きされた看板が立てられ
ていて、ここから安曇野に入る事を告げている。
見落としてしまったが、この駅のホームにはリンゴの木が植えられて
いるらしい。調べてみると、地元の「梓橋りんご倶楽部」の手によるも
ので、「各種施設で頑張っている子供達にプレゼントする」のだと言う。
しかし残念な事に、実りの頃、収穫直前で盗難に遭うことがあるらしい。
安曇野というのは、長野県中部にある松本盆地の内、梓川や犀川の西
岸から高瀬川の流域にかけた扇状地を指す地名で、元々は安曇平と呼ば
れていた。
昭和49(1974)年に発表された、当地生まれの小説家・臼井吉見の
大河小説「安曇野」により広く認知され有名になったと言われている。
幾つかの川により形成された扇状地という地勢から、この地では至る
所から地下水が湧出し、これが産業や観光の資源として生かされている。
リンゴやわさび、ニジマスなどが育てられ、それらの産地が観光名所の
一つとなっている。
昭和60(1985)年には当時の環境庁が指定した「名水百選」に選定
され、平成7(1995)年には国土庁から「水の郷百選」に選ばれた、
「水とロマンのあふれる安曇野」でもある。
ここには多くの美術館や記念館も有り、ちょっと気取ったカフェ、
そばやや飲食店なども多く、そんな観光の中心となるのが穂高駅だ。(続)
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