簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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吉備真備公園 (井原鉄道沿線の旅)

2018-10-03 | Weblog

 あえて最寄り駅と言うなら三谷駅となろうが、ここからは東に2キロ程離れ
たところに「吉備真備公園」が有る。
「まきび公園」は旧真備町が整備したもので有るが、こちらは矢掛町が整備し
た日本の歴史公園100選に選定されている歴史公園で、遣唐留学生の吉備真備
が帰国して以来1250年になるのを記念して造られたものだ。



 旧山陽道の北に位置するこの地では、土塁に囲まれた平地が有り、そこで
は古くから奈良時代の布目瓦片が出土することから、吉備真備公の館跡と伝
承されていて町の遺跡の指定を受けている。



 公園の中心に位置するのは、高さが6メートル以上も有ろうかと言う大きな
公の銅像である。長い石敷きの参道の正面に、上下二段の基壇を作り、その
頂部に立てられている。



 その前には公の生い立ちや功績を説明した屏風仕立ての「吉備大臣入唐絵詞」
や、日時計などが配置されている。
又公は日本に最初に囲碁を伝えたと言われていて、公園内には「囲碁発祥の地」
の記念碑や、大きな石造りの碁盤が置かれている。



 背後の丘陵地には前方後円墳を模った「古代の丘」と名付けられた広場があ
り、四方を守る方位石、風俗を示す風物石、公の功績を示す歴史石などが古代
祭祀遺跡の環状列石のようなオブジェとして配置され、広々とした丘は森林浴
の出来る憩いの場として開放されている。



 広場の一角には中国の屋敷を再現した「館址亭」が休憩所として建てられている。
併設されたうどん屋さんは、園内にある公生誕産湯の井戸水を使用した手打ちうど
んが人気だと言う。(続)




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