簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

三英傑 (東海道歩き旅・尾張の国)

2022-11-25 | Weblog
 堀川に架かる五條橋の西詰から始まる「円頓寺商店街」は、300m程
続き市道63号線(江川線)と交差する。
ここで名古屋高速の高架を潜るとその先には「円頓寺本町」「西円頓寺」
へと凡そ700m程の商店街が続いている。
抜ければ名古屋の駅まで迄は700m、歩いて10分ほどの距離だ。



 商店街と市道江川線の交差点に、4体の像が据えられている。
東側には織田信長と豊臣秀吉、西側には徳川家康と水戸黄門で、平成25
(2013)年7月に町のシンボルとして設置されたそうだ。



 元気の無い商店街を活気付けようと、地元の不動産会社の経営者が、
日本美術専門学校に製作を依頼した物だ。
学生達が三ヶ月かけて作成した四体は、像の高さは1.0~1.5m、何れも
強化プラスチック製だと言う。



 信長、秀吉、家康は共に愛知所縁の人物で、地元では、「郷土の三英
傑」として馴染まれている。
毎年10月に市内で開催される「名古屋まつり」では、地元の名士達がこ
の三英傑に扮したパレードが最大の見せ場となるほどに市民には親しま
れている。「そんな三英傑が並び立つ場所が市内には無いのが寂しい」
との理由から思い立ったと言う。



 元々は加賀藩祖・前田利家、徳川八代将軍・吉宗、名奉行・大岡越前
を加えた7体を考えていたらしいが、学校側から、「製作が間に合わな
い」との断りが有り、泣く泣く「単純にすきだから」と言う理由で三英
傑以外は水戸黄門に絞り込んだと言う。



 今はただ、交差点の四隅にぽつねんと置かれている感が強い。
周囲を小公園風に整備して、多少の休憩スペースなどを設け、商店街を
散策する人たちが休憩や、テイクアウトを味わえる場所にでも成れば新
たな観光スポットになるのでは・・・、と思ってみたりもする。

 しかし、残念なことに、それらの像へのいたずらなのか、最近破損が
後を絶たないとの話しも伝え聞いた。残念なことである。(続)





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