ここまでゆっくり歩いて凡そ40分、距離にする2.4Kmほどである。
注意深くここまで来たが、廃線跡を彷彿させる遺構は何も目にすることが無
かったが、ようやくそれらしいものが目に入ってきた。
道路の左側隅が一段と高く舗装されている。
石積で嵩上げされ、長さは結構あるが、幅は1.5mほどの高台はどうやらホー
ムの跡の様だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/e4/98d1613cf5d51947ecb463a96ca85f1c.jpg)
ホームは当時のままらしい。後ろに立つ枕木製の安全策も当時のものであろ
うか、残されてはいるが無残な姿をさらしている。
木は半ば朽ちかけて所々で歯抜け状態になり、倒れかかった柵は辛うじてお互
いが持たれあっているようでなんとも痛々しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/28/d1b27afdeddb2a463b2a8515ab756720.jpg)
中央辺りに残された駅名標も同様で、駅名である文字は読むことすら出来な
い有様だ。茶屋町から二つ目の「旧藤戸駅跡」の状況である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/b4/cd998a2cb2e7f1504eb81d57c7111c3a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/0a/e01516616b1fb0a228f0b61bb0e7ae03.jpg)
その先の切通のような場所で、道路脇にコンクリート製の橋脚のような円柱
形の建造物が有ったが、おそらく跨線橋の橋脚遺構だと思うが、定かではない。
更に進み県道165号を横切るとその先に、ロードマップで「趣のある家」として
写真で紹介されている民家が道路わきに建っていた。
家の敷地内の錆びて朽ちかけたバスがそのまま組み込まれている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/4a/39a3c9af69578214b895815209e19008.jpg)
郷内川にかかる串田西橋を渡ると、ここまで凡そ4Kmほどだ。
その先右側に小さな犬淵公園があり、そのあたりがどうやら三つ目の駅「旧林
駅跡」らしいが、その面影は何も残されてはいない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/b6/7bf0ba5b9e8c7525c017114097a28fc3.jpg)
折角の遺産だけに出来る限り、残して欲しいとは思うが、「旧藤戸駅」の無
残な姿を目にした後だけに、いっそこの方がいいのかもと考えてみたりもする。(続)
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