簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

旧藤戸駅 (下津井電鉄廃線跡を歩く)

2018-11-19 | Weblog

 ここまでゆっくり歩いて凡そ40分、距離にする2.4Kmほどである。
注意深くここまで来たが、廃線跡を彷彿させる遺構は何も目にすることが無
かったが、ようやくそれらしいものが目に入ってきた。
道路の左側隅が一段と高く舗装されている。
石積で嵩上げされ、長さは結構あるが、幅は1.5mほどの高台はどうやらホー
ムの跡の様だ。



 ホームは当時のままらしい。後ろに立つ枕木製の安全策も当時のものであろ
うか、残されてはいるが無残な姿をさらしている。
木は半ば朽ちかけて所々で歯抜け状態になり、倒れかかった柵は辛うじてお互
いが持たれあっているようでなんとも痛々しい。



 中央辺りに残された駅名標も同様で、駅名である文字は読むことすら出来な
い有様だ。茶屋町から二つ目の「旧藤戸駅跡」の状況である。





 その先の切通のような場所で、道路脇にコンクリート製の橋脚のような円柱
形の建造物が有ったが、おそらく跨線橋の橋脚遺構だと思うが、定かではない。
更に進み県道165号を横切るとその先に、ロードマップで「趣のある家」として
写真で紹介されている民家が道路わきに建っていた。
家の敷地内の錆びて朽ちかけたバスがそのまま組み込まれている。



 郷内川にかかる串田西橋を渡ると、ここまで凡そ4Kmほどだ。
その先右側に小さな犬淵公園があり、そのあたりがどうやら三つ目の駅「旧林
駅跡」らしいが、その面影は何も残されてはいない。



 折角の遺産だけに出来る限り、残して欲しいとは思うが、「旧藤戸駅」の無
残な姿を目にした後だけに、いっそこの方がいいのかもと考えてみたりもする。(続)

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