簾 満月「バスの助手席」

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蔵づくりの町並み(JR乗り潰しの旅・川越線)

2019-09-20 | Weblog

 そんな川越の中心的な観光地の一つが、駅から続くクレアモールや大正浪漫
夢通りを抜けると広がる「蔵づくりの町並み(一番街)」である。その美しい
町並は、「重要伝統的建造物群保存地区」や「美しい日本の歴史的風土100選」
に指定されている。この日「小江戸巡回バス・喜多院先回りコース」に乗車し、
蔵の街で降車してやってきた。





 どっしりと重みのある黒瓦葺きの屋根にどっかと跨ぐ鬼瓦、落ち着きのある
黒漆喰の壁、分の厚い観音開きの窓の扉、窓に嵌められた格子、屋根庇に乗る
歴史を重ねた店の看板、玄関先に架かる暖簾などなど。まるでタイムスリップ
をしてしまったかのような趣のある商家が立ち並ぶ様に圧倒される。





 江戸時代になり、城下町が整備され、向かいあった家並みが形成されるよう
になると、度重なる大火の対策として、幕府が燃えにくい瓦葺き漆喰塗り込め
の土蔵造りの建物を奨励したのがその始まりだという。
幅の広い通りもその一環らしい。

 しかし家屋が隣り合い、密着して立ち並んでいるにも拘わらず、延焼対策と
しての卯建をあげない商家が意外にも多い。中には黒瓦を乗せた立派のものも
あるようだが、殆どの商家では見ることが出来ないのも不思議である。
それだけ黒漆喰の家は燃えにくいと言うことであろうか。





 こうした建物の中には江戸・寛政年間に建てられたものもあり、国の重要
文化財に指定されているが、今日町並みに残る建物の多くは、明治26年に起
きた川越大火以後に作られたもので、今も30数棟が残されているという。
これらは関東大震災をも乗り越えてきた。
ここは「小江戸」とは言え、明治の香りが漂う通りである。(続)

東北に伝わる「伝統こけしを訪ねる旅」
再編集しました。  ここをクリック



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