簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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安曇野わさび田湧水群(JR乗り潰しの旅・大糸線)

2021-04-23 | Weblog

 長野県の中部に位置する安曇野は人気の観光地だ。
雄大な北アルプスを望む豊かな自然に恵まれたところで、梓川、犀川、
高瀬川の三つの川により作られた扇状地で、豊富に湧き出す湧水群が
知られている。
水は北アルプスの雪が解け、伏流水となって出ているのである。



 どうしてこんなことが解るのか不思議では有るが、地中深く染み込ん
だ水は、およそ6ヶ月から長いものでは12~13年も掛けて扇状地である
この地に湧き出ているらしい。
その量は日に70万トンにも成り、水量は年間を通じてほぼ一定、水温も
15度前後に保たれているという。



 分類上はミネラル成分である、カルシウムや鉄分を含まない軟水に当
り飲みやすく、それがわさび栽培にも適しているらしい。
昭和60(1985)年には環境省による「日本名水百選」、平成7(1995)
年には国交省による「水と浪漫あふれる安曇野」として、「水の郷百選」
の認定を受けている。



 穗高駅からこの農場に至る道々でも、綺麗な水の流れる川というのか、
用水と言うのか、疎水のようなものを目にしてきた。
こうした湧水の流れの近くには規模の小さなわさび田が広がり、生産さ
れたものを直売する個人店舗も点在している。



 わさび田を巡りその後排出された水は、さらにニジマス養殖に再利用
されるらしい。
海の無い長野県は昔から各河川での川魚漁が盛んで、綺麗な水に住む川
魚は、貴重なタンパク源になっているようだ。



 安曇野は湧水群により育つ、わさびの里で有る。
観光名所の一つとして知られる「大王わさび農場」も、この湧水を利用
していて、「安曇野わさび田湧水群」の一角にある。(続)





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