全国に橋梁は、凡そ70万橋も有るらしい。
そんな中で岡山は、日本一橋の数が多いらしく、自治体が管理する橋の数は、
何と約3万橋も有ると言う。
市町村別にみても岡山市のそれは、約9,600橋で全国第一位、岡山県下第二位
の都市、倉敷市が約5,900橋で全国第三位につけている。
昔から大阪は、水の都で八百八橋(実数は良く知らないが)などとよく言
われるが、とてもその比では無い。
ただ、大阪の町を歩いてみると、何となく橋が多いような気はするが、岡山
市内を歩いても決してそんなに橋が多いと言う実感は不思議と沸いてこない。
駅に近い中心部には西川が流れ、岸辺は緑道公園として市民に親しまれて
いて、ここには数多くの橋が架けられてはいるが・・それでもこれで日本一
はとても実感できない。
そんな秘密を解くカギは、県南部の地理的な特徴にある。
岡山県下には、吉井川、旭川、高梁川と言う県下三大河川が、それぞれ中国
山地に源を発し、滔々と瀬戸内海に向かい流れ下っている。
そのため昔から県南部にはその沖積平野が広がり、そこは江戸時代以降の大
規模な干拓事業により、さらに沖に押し広げられ、これまでに広大な岡山平
野を形成してきた。
干拓地には網の目のように水路が張り巡らされ、やがてそこは農地化され、
さらには宅地開発が進み、生活道路などが付けられた。
そのためそんな水路を跨ぐ、小さな橋が沢山架けられた結果、岡山市には橋
の数が多いのだそうだ。(続)
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