TheProsaicProductions

Expressing My Inspirations

hair cut

2009-10-12 | prose
 いきなりそれはきた。

 前兆は、あった。

 たしかに、前夜お腹にガスが溜まっていた。

 翌日、駅に向かう途中、なんとなく胃に違和感を感じたが、そんなのはしょっちゅうだし、お腹がゆるいのも下腹部が張るのも日常茶飯事だから大層なことには考えていなかった。
 そのために途中下車することもめずらしいことではなかった。

 しかし、その日はいままでとは様子が違うようだった。

 他人事のようだが、実際自分でないみたいだった。自分の体じゃないみたいだった。職場に辿り着いて少し落ち着いたが、みぞおちはシクシク痛むし、出るものがなくなってもなんとなく下腹部は頼りない感覚がした。
 気分は最悪だ。

 食中毒か、と考えたが以前牡蠣に当たった時の症状とは違っていたのでそうではないと思い、胃腸風邪か?とも思ったが風邪の症状が1つも出てないのでこれも違うと思った。仕事しているときは感じてる余裕がなかったせいか大丈夫だった。

 少し調子がよくなって、夕食は粥でも食べようと帰宅すると、そういう時に限っておかずが刺身だったりする。やるかたなし、刺身も一緒に煮て食べた。
食欲は感じてなかったが、空腹だったせいか食べたら食欲がでてきた。
 その後熱を計ったが平熱だった。

 翌日、体調がおかしくなかったので髪を切りに行った。

 どんな髪型にするかはその場で決めた。
 冬場はだいたいショートにする。タートルのセーターやマフラーを巻いたりコート(既に着用しているが)の襟元に髪が絡むのがうっとおしいからだ。
逆に夏場は襟元の開いた服を着るので長くても平気。

 それで、過去で一番襟足が短いショート・スタイルになってしまった。
 とうぶん切らなくてもすみそうである。