十返舎一九著『続膝栗毛十二編 中巻』の雪隠のエピソードで登場した上雪隠。
どんなトイレだろうと思っていたら、鵜沼宿で発見しました。
どんなトイレだろうと思っていたら、鵜沼宿で発見しました。
中山道鵜沼宿脇本陣(復元)にて
なんと畳敷きトイレ。これなら弥次さんでなくても、ついつい長居してしまいます。
同所。上湯殿
鵜沼宿脇本陣は、幕末まで脇本陣として使われていた坂井家を復元したものです。当時の一般住宅でもかなり大きなもので、トイレは4つ風呂は3つあります。写真の上雪隠と上湯殿は、一番奥の座敷・上段の間から渡り廊下でつながっていて、中庭が見渡せる配置になっていました。雪隠の小窓から見える外の景色が、浮世絵のように見えます。さすが、「上」です。ひとり色めき立ってカメラでバチバチ撮っていたら、渡り廊下の向こう側から(中が見えない位置)おじさんが「なに、茶室かね」と聞いてきたので、にやりとして「トイレです」と答える可笑しみもまた一興でした。