今年9月、秋海棠を撮らせてもらった奈良県宇陀市榛原区戒場にある戒長寺。
<戒長寺の秋海棠><戒長寺の梵鐘と天然記念物の木々>その境内にあった『お葉つき銀杏』の紅葉ぶりをカミさんに見せてあげたくて・・・再び訪ねた。
ちょうど境内に和尚さんが掃除をされていて手を止めて『お葉つき銀杏』についていろいろ聞かせて貰った。
概略を記すと・・・。
1.幹周り4m、樹高30mのこの木は県指定天然記念物のため、自分で枝を切ったりすることが出来ず、管理が大変だ。
2.境内に積もる銀杏の落ち葉は、11月末までは積もったままにしておく。
毎朝、銀杏の葉の上に落ちる杉の枯れ葉を拾って、出来るだけ銀杏の葉だけの状態だ。
3.『お葉つき銀杏』は、シダ類のように胞子を作る胞子と種子を作る種子植物との二つの系統を持つものとして、植物の系統的進化発生を示す貴重なものなのだ。
4.葉っぱは、大小いろいろあって、裂けているもの、裂けていないものがある。裂けているものは雄の葉で、この形はハカマ(袴)からきている。メス葉は裂けていない。
5.『お葉つき銀杏』の実生から鉢植えにした『お葉つき銀杏』の葉に種子がついているのを見たことがある。境内にあるこの記念物の子である銀杏には、まだ実が付かない。既に幹周り1m、樹高10mほどにもなっているのだが・・・・。
「銀杏の葉の上を歩く時は、すり足をしないで下さいネ。」と言われる。そっと、葉を傷めないように撮影ポイントを移動した。
隣接する神社の鳥居の影が落ち葉にうつる光景。また、杉木立の影が作る模様も綺麗とか・・・。これらの光景は、午前9時~10時頃だとか・・・。
一昨年は、積もった葉に寝転んだところ身体の半分が埋もれたとか・・・。今年はまだ緑色の葉が残っているため、まだ積もりそうだ。
時々、杉の木立の木漏れ日から陽射しが差込み、落ち葉の色合いが変化する。綺麗な光景だ。
また来たくなるほどの美しさです。
和尚さんの奥様も加わり、1時間ほどいろいろ聞かせても貰った。
かって、1年間だけ無住のお寺であったが、今も無住の寺と間違われているとか。
昔、「九輪草」が境内にあったが、心無い人たちに全て盗られ、今はなくなってしまったとも。
▲これが和尚さんから貰った『お葉つき銀杏』です。初めて見ました。イチョウの葉っぱに実が付いているのです。
▲大粒で綺麗なギンナンです。この実を植えておけば、『お葉つき銀杏』が育つかも・・・。
ホンモノの『お葉つき銀杏』の種子と先日採られたギンナンと柿を頂いた。
『お葉つき銀杏』は、ホワイトリカーに漬けられたものを2個。ギンナンは正月にお参りに来られた方たちに配られるものとか・・・。
早速、『お葉つき銀杏 2個』は、リカー入りの小瓶に。また、ギンナンの実は、植え込んでみたいと思っています。
▲左側がオスの葉。切れ込みは袴のカタチからだとか・・・。右側はメスの葉。
話中にも何名かのカメラマンが撮影に来られていました。
今月一杯までに訪ねると、黄色の絨毯が見られます。
スターアニスさんの記事はいつも雄大なものが多くて、
悠久の時の流れを感じます。
この銀杏もも珍しいものですね~。
綺麗な銀杏の葉の絨毯ですね。
強風は困りますね~。
一気に飛んで行かないのかしら?なんて・・・・。
近くのお寺さん(坂東札所)のイチョウを写真に撮るのを思い出しました。
これほどではないですが風のない朝にやや似たようなイチョウの
カーぺット状の光景が見られることがあります。しかし、つかの間です。
3億年前からの樹であること、植物であるのに精子で増えること、
などを思うと、またこの樹の下に恐竜が地響きを立てて歩いて
いたらしいこと、などなど思いながら茶碗蒸しの黄緑のギンナンを
食べると感動さえ覚えます!
またまた勝手ながら、このお葉つきイチョウを
本日のブログにリンクさせていただきました。
事後報告すみません。
いつかみたいなぁ、こんな景色♪