スターアニスの 『大和路 里の光彩』

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『懐風藻』より河島皇子の詩

2023-09-20 05:00:00 | 筆文字に親しむ


『懐風藻』より 河島皇子 一首   

五言 山齋 一絕

塵外年光滿 
林間物候明 
風月澄游席 
松桂期交情


河島皇子の詩。

「浮き世を離れた山の中にも春の光は満ち
 林間は春の色どりが美しい
 風月が宴席にいよいよ美しく
 松や桂にあやかり、色あせぬ友情をつづけたい」

河島皇子と大津皇子・・・当初は、親友だった二人。
変わらぬ友情を期待しながら(誓いながら)、友を裏切ってしまった河島皇子。
河島皇子は、大津への友情を売った男として、大津が英雄視されるほどにつらい人生を送ったのかも・・・。

最後の「松桂期交情」・・・色あせぬ友情を続けたい・・・どんな気持ちだったのだろう?


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