『懐風藻』より 河島皇子 一首
五言 山齋 一絕
塵外年光滿
林間物候明
風月澄游席
松桂期交情
河島皇子の詩。
「浮き世を離れた山の中にも春の光は満ち
林間は春の色どりが美しい
風月が宴席にいよいよ美しく
松や桂にあやかり、色あせぬ友情をつづけたい」
河島皇子と大津皇子・・・当初は、親友だった二人。
変わらぬ友情を期待しながら(誓いながら)、友を裏切ってしまった河島皇子。
河島皇子は、大津への友情を売った男として、大津が英雄視されるほどにつらい人生を送ったのかも・・・。
最後の「松桂期交情」・・・色あせぬ友情を続けたい・・・どんな気持ちだったのだろう?
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