先日の初雪と強風で、紅葉を眺めるには遅すぎるとは思ったが・・・せめて落ち葉でも・・・と、「山の辺の道」にある1180余年の歴史を重ねた『長岳寺』を訪ねました。
このお寺は、824年淳和天皇の勅願により弘法大師が創建された古刹であり、最盛期には塔中48ヶ坊、衆徒300余名を数えたといわれ、大門から続く左右の平戸ツヅジの奥に広い敷地が広がり、往時が偲ばれます。
今春、当ブログで長岳寺を紹介したのをきっかけに、ご住職と知り合いになり、あつかましくも お声え掛けして・・・境内へ・・・・。
今年春に訪ねたときの『長岳寺』の様子です。 今年5月9日の記事
本堂では、狩野山楽筆の大地獄絵が11月30までのご開帳が延期されていました。
いつ観ても、迫力あります。適時、住職による絵解き説法(まじめ和尚のズッコケ説法:閻魔の嘆き)が行われるとか。これが結構面白いらしい。
絵には、閻魔王が裁判官となって取り調べを行っている光景が描かれています。もし嘘をついていれば浄玻璃(じょうはり)の鏡に罪が映しだされ、その結果、地獄の猛火で罪人が焼かれています。
でも、最後の掛け軸の絵は、極楽より阿弥陀如来が聖衆を引き連れて極楽往生する人を迎えにくる絵です。私も、極楽往生したいので・・・決して、ウソはつかない人生を送りたいのですが・・・。
さて、境内の様子ですが、既にモミジは絨毯状態で・・・・何本かの「野村モミジ」だけが真っ赤な葉を残しています。
初春の若いうすみどり色のモミジも綺麗ですが、冬の厳しさを前に葉を落とした枝の力強さと地面を彩りに変えた景色も綺麗です。
毎年、9月の第3土・日に、千灯会が催され、二千灯余りの灯火が境内を幻想的に浮かび上がらせ、本堂前では演奏等のイベントも催されるとか。
因みに、今年のイベント初日は 「雅楽・舞楽の夕べ」として、翠篁会(会長:宮内庁元楽長東儀俊美氏)、 他に女性合唱、琴等演奏などが・・・。
2日目は、ミュージカル「影媛幻想」(山の辺ミュージカルの会)の上演。他に和太鼓(和太鼓集団"蟻”)、三味線等演奏などが催されたとか。
来年の催しには、是非訪ねたいと思っております。
▲池越しに鐘楼門(左)と本堂(右)が見えます。
▲1000年を経た鐘楼門(国重文)を臨みます。
▲12,000坪の境内は、モミジ葉のジュータンで、歩くとサワッ・サワッ・・・と。傍らの鎌倉期、南北朝等の石仏が優しく迎えてくれます。
▲本堂には、約400年前の安土桃山時代の狩野山楽筆の大地獄絵がご開帳されていました。迫力ある見事な絵です。ご住職の絵解き説法が有名です。
▲池に置かれたススキの小山(?)。水に浮かぶもみじも絵になります。雪が積もった景色も撮りたい1枚です。
▲境内のアチコチにある万両が綺麗です。本堂が池に写り込んで・・・絵になります。
奈良県だと、お寺が多くて、毎日あちこい行けそうでいいな。
本堂の映り込みも、万両の実もとても綺麗です。 (@^^@)
前回の5月も良いし、もみじの風情もいいですね。
ここら辺りの風と、空気と、ちょっと違いますね。
重々しくて澄んでいて
時を感じて いいですね。
佇まいが実にイイ。赤い絨毯も黄金の絨毯と一味違った素晴らしい景観です。