<27番札所 書寫山 円教寺>
場所:兵庫県姫路市書写2968
西国三十三箇所の中で、一番西に位置する「書寫山円教寺」。
朝、7時30分頃、自宅を出発。
まだ通勤ラッシュの真っ只中を一路、兵庫県姫路市まで高速道路を乗り継ぎ10時30分頃、姫路市書写のロープウェイ乗り場に到着。
書写山(300mくらい?)にある「円教寺」へは、ロープウェイ(往復900円)で4分。更にマイクロバス(往復1000円 志納金300円含む)で5分程で本坊事務所前まで。楽チンな巡礼(?)である。
どうやら山の裏手に車が通れる道があるとのことだが、お寺関係の車しか通せないとのことだった。
966年性空上人が書寫山に草庵を営み創建したお寺である。
バスを降り茶店の前に立つと、大和・長谷寺と同じような勇壮な舞台造りの摩尼殿(如意輪堂)が聳える。周りの新緑のモミジが覆っている。本尊の如意輪観音は2代目とか。
「はなまつり」の最中とかで、「甘茶」が振舞われていた。ちょっと飲んだが・・甘すぎて・・・ゴメン!
更に摩尼殿の裏手を通り、800年の老木や新緑のモミジを潜りながら進むと、3つの堂がコの字形に建っていた。真ん中に「食堂(じきどう)」右に「大講堂(釈迦三尊像)」左に「常行堂(念仏修行所)」。これらは室町初期の建立で重要文化財である。
途中には、新緑のモミジの中に宿坊などが朽ちかけたままで佇んでいたが、これもこのお寺ならではの趣である。
更に奥の院まで歩き全てのお堂を巡れば2時間を要すると聞いて、摩尼殿で納経帳と掛け軸に宝印を頂き、再びバス・ロープウェイで下山。
今日は「はなまつり」とあって、参拝者、観光客も多く、15分間隔のバス・ロープウェイも往復とも一杯であった。既に正午が過ぎていた。
昼食の後、姫路城(白鷺城とも呼ばれている)を運転席から眺めながら、次の26番札所「法華山 一乗寺」に向かった。
山門。
「三つ堂」。室町初期の建物で威容な佇まいで、要塞を思わせる。
ロープウェイで書写山に登る。4分間のパノラマは絶景。遠くには淡路島が見えるとか・・。今日はモヤのため残念!
本坊事務所前のバス乗り場近くで見かけた綺麗な花。お寺関係者に聞いたが不明。どなたかご存知でしょうか?
<26番札所 法華山 一乗寺>
場所:兵庫県加西市坂本町821-17
本尊は「聖観世音立像」。奈良時代の作で重要文化財である。
開基は法道仙人。仙人は山にこもって修行し、食べ物が必要な時には「鉄鉢」を飛ばして、お布施として貰っていたとか。
あるとき瀬戸内海を官米を満載にしていた船を見て、ささやかな「お布施」を求めたが断られたという。すると、飛んで帰る「鉄鉢」に続いて、積荷の米俵も続いて飛んできたという・・・・・。
このような伝説の僧で、孝徳天皇時代に「一乗寺」を建立。更に後醍醐天皇時代に大講堂を建立されたのだ。
また古文化財を収蔵していることでも知られ、優美な「三重塔」、「絹本着色の聖徳太子画像」は国宝。その他、重要文化財が多い。
このお寺でも「はなまつり」が催されていた。地元の世話方が揃いの法被姿で、屋根瓦の寄進、甘茶の振る舞いを行っておられた。
夜店屋台も数軒出ていて、賑わいをみせていた。
長く、急な石段を登の途中に「仮本堂」があり、ただ今は本堂の改修工事中であり、立ち入り出来ない。
本堂前には、国宝の三重塔が、重ねた年月が感じられる黒色でどっしりとした佇まいで建っている。
本堂は改修中。7年ほど前から着工しているが・・・まだ完成していないのだ。写っていない手前には防護柵がしてあった。
右手奥に見えるのが仮本堂。
花の名はクリンソウではないかと思いますが、この名前で調べてみて下さい。