スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

西郷隆盛、東郷平八郎の書・・・どうしたものか・・・???

2014-03-09 19:50:42 | 出来事
お袋から、こんなものが箪笥の奥から出てきた・・・と。
40年前に他界した親父が残していたもので、謡曲の稽古本などとともに収納していたものらしい。

この書は、もちろんホンモノではない。それでも和紙にプリントされているようで、昭和9年1月の大日本雄辧會講談社(現・講談社)が発行していた「キング・改題して富士」(大衆娯楽・雑誌)の付録だったらしい。



▲西郷南洲の書(複製) 43cm×100cm


1枚は、「南洲」の書。南洲とは西郷隆盛の号で、多くの漢詩を残す中の「偶成」(他に偶感)というものらしい。

落款も押されていてなかなか見ごたえがある。


   幾たびか辛酸を歴(へ)て志始めて堅し

   丈夫玉砕すとも甎全(せんぜん)を愧(は)ず

   一家の遺事人知るや否や

   兒孫(じそん)の為に美田を買わず


    ※ 「一家遺事」のところが「我家遺法」になるものもある。「一家遺事」が自筆のものらしい。



▲東郷平八郎の書(複製) 43cm×100cm


もう1枚は、「東郷平八郎」の書。原書は千葉県の我孫子市にあるそうだ。

   天興正義神感至誠

   (天は正義に興〔くみ〕し、神は至誠に感ず)

東郷元帥の花押(かおう)は、「サーベル」だそうだ。
ネットで調べると、この書と同じ複製が、あるところに額に入れられ大切に保管されている。

さて・・・この二つの書、かなり虫食いにやられている。
額に入れるか、表装に出すべきか・・・それとも・・・時々、持ち出して眺めるだけでいいのか・・・迷ってます。


他に、このような書をお持ちの方・・・また、見られた方・・・おられるのかなぁ?