スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

八重咲き「ヤマブキ」

2007-09-23 20:29:26 | 出来事
太田道灌の歌に、
「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき」 
という歌があります。

八重咲き種のヤマブキには、実はなりません。

室町時代中期の武将太田道灌は、ある日鷹狩に出かけた時、 突然の雨に見舞われて、通りすがりの農家に蓑(みの)を借りようと立ち寄ったところ、応対した農家の娘は、黙って美しく咲いた山吹の一枝を差し出したという。

それは 古歌になぞらえて丁寧に非礼を詫びた
「家が貧しいため蓑の一つもありません」
の意味だったと・・・。
娘は、失礼の無いようにとそれとなく伝えたのだ。

美しい花を咲かせる山吹だけど、実の(蓑)一つも無いと・・・・・。

八重山吹は、実をつける事はないのです。

わが家の庭に一輪だけ咲いたのです。