いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

「好き」と「嫌い」 (第7編)

2005年07月01日 13時53分55秒 | 娘のエッセイ
 「好き」と「嫌い」という言葉、言葉そのものの意味の他に、それぞれ気まま・
勝手差別・わかち、などの意味ももつ、くしくも両方とも女へん。その昔、好き
とか嫌いといった感情は女性特有のものだとおもわれていたのだろうか? い
や、女性特有というより、男性より女性の方がそういった感情を表面に出しや
すい、ということなのかもしれない。

 周りの男性達をみていてもそう思う。「社会」という荒波のなかでは、好きだ、
嫌いだなどといちいち言っていては、毎日を乗り切って過ごすことができない
のではないだろうか。

 確か、昔アニメの主題歌にもあったけ、♪男の子と違う女の子って 好きと嫌
いだけでフツウがないの~♪……。勝手気ままに好き嫌いを言い、「私だけは別
よ!」と他者との差別化をしたがるーーそれはまさに、若さを過剰に評価し、恐
れをしらな女の子達の日常ではないか? 女の子達は言う。「私のことが好き
なら××してよ」「私のこと、本当に好きなの?」エトセトラ、エトセトラ。
しかし、男の子達は、建前上そんなことは言えない。ああ、なんと不自由なこと
か。(まあ、最近は例外もいるが)

 そういえば最近のCMにこんなのがある。妻らしき女性が、一緒にお酒を飲ん
でいる男性に「好きって言ってみて」と言う。男性が言わないでいると女性は
拗ねる。そこで言う。「お前が、好きだ」。女性は嬉しそうに微笑む。なかなか、
面白い。でも、私だったら逆を作りたい。女性に「嫌いって言ってみて」と言わ
せる。女を目の前にして、嫌いのひと言を言えない男。そんな優しい空間を演
出してみたい、という気がする。

 もしかして、好きと嫌いというのは一枚の紙の表裏はなくて、一枚の紙を袋
とじにしたら裏表になってしまった、そんな状態なのではないか。閉じた所を
開ければ実は一枚の紙だったとか。そしてその紙を、女性は元々たくさん持つ
ているのかもしれない。
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