いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

下町の即興詩人

2006年04月01日 16時22分42秒 | 兎に角書きたいの!
 サクラも8分咲き。大岡川沿いの両岸に3キロメートル以上にわたってサク
ラのオンパレードでそれはそれは美しい。夜景のサクラ。水面に映えるサクラ
カメラを抱えた人たちの行列。道路沿いに並ぶ屋台。花を愛でる毎年の姿がや
ってきた。
 その近くにある赤提灯のお店には、ママの姿に惚れて集まる男達。その中に
なかなかの粋人がいる。即興で歌を作る達人がいる。その2編を紹介しよう。

         『さよ子』

 1 日暮れの秀峰のれんを分けりゃ
   ひそかに咲いている月見草
   さよ子お前のふるえる背中に
   ぬくもりあげたいこの俺が
   身の上話にもらい泣き

 2 故郷新潟あとにして
   兄さんたよって来たと言う
   さよ子お前のあふれる涙を
   嬉し涙にかえようよ
   熱いこの胸に抱きしめて

 3 朝の陽射しがアパートに
   お前の笑顔がまぶしいよ
   さよ子二人で手を取り合って
   きっと明日も歩こうよ
   夢に向かって生きようよ   作者不詳


         『秀峰物語』

 1 ここは横浜蒔田です
   お店の名前は秀峰で
   そこにさだめの人がいた
   ナイスボディー美人です
   ああチョイトナイスボディー美人です
   長いまつ毛にひと目ぼれ
   思い焦がれて二年です
   涙涙の大馬鹿野郎

 2 そこに夏ちゃんが居たのです
   気立て良くて可愛くてああチョイト
   俺はたちまち惚れちゃって
   すぐに手を出す悪い癖
   肘鉄くらってアバラが折れました

 3 そこに定めの猫が居た
   ナイスボディーで二枚目でああチョイト
   サラリ毛並みに一目惚れ
   思い焦がれて五年です
   チビタが命の大馬鹿野郎
              作詞・作曲 軽部一声(ネコロンビア専属)

 この詩を節をつけて歌うそうだ。私は未だこの即興詩人とは会った事は無い。
ママ曰く。日曜日にはこの人飲みに来るわよ。とのこと。その内、ゆっくり合
いたいものだ。このサクラに引かれて今夜当たり一声挙げているかもね。

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