いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

もみじマークそして後期高齢者

2008年05月29日 09時24分20秒 | 兎に角書きたいの!
 「後期高齢者医療制度」のスタートにあたって様々な問題点が噴出してきている。そもそも75歳以上の方を後期高齢者とネーミングする神経は全く事務的な心の伴なわない施策である。ネーミングからしてこの制度の内容が知れる。何故にも「心」が失われてしまったのだろうか。
 他方「もみじマーク」(75歳以上)制度が6月1日からスタートする。このもみじマークなるものがまた事務的なものである。「もみじマーク」が初心者用の「若葉マーク」と葉っぱの形状が逆さまで、オレンジ色と黄色の”渋い色調”となっている。
 これなども「後期高齢者」とネーミングするものと全く事務的で発想が乏しく高齢者を思いやる心はこれポッチもない。何故なのだ!やはり高齢者は……と言う気持ちが官庁には潜んでいるのではないか。
 先日、源氏物語の千年紀にあわせて京都の下鴨神社において、国宝「源氏物語絵巻」の「宿木」の複製を基に平安時代の「十二単」を新調した。表着の下に5枚重ねた「五つ衣」の薄緑やだいだいなどの色合いは、新緑から紅葉への季節の移ろいを表現しているという。見事である。
 もしこのような発想の基で「もみじマーク」が作成されたとしても高齢者にとってはしっくりとしない。
 せめて、若葉から花への発想が欲しかった。私はチューリップがいいかなと思う。基本的には、何故このような区分けをするのか。加齢に伴なう事故防止にあるのだろうがあまりにも小手先に過ぎないだろうか。
 自転車を車両と定義して車道を走らせるその神経!自転車のための道路整備には全く力を入れずにである。例えば、道路の両側の側溝のところに白線がしかれている。当初は自転車走行のためと思っていた。しかしそうではないらしい。車を運転する人に尋ねても何のための白線かは知らない。歩道を自転車が通行することで交通事故が起きていて危険だとの発想がとてつもない法律を制定させた。「自転車が歩道を通行するときは歩行者を追い越してはならない」と。全く馬鹿げているが、これが日本の現状なのか。
 ジャーナリストの細川珠生さんは「何か社会全体がルーズになり人間の質が低下していると感じるのは私だけではないはずだ」と。
 プロスキーヤー三浦雄一郎さんは、5月26日、世界最高峰のエベレスト(8848メートル)を75歳で登頂に成功した。しかも70歳台2度目である。高齢者は、この強固な意志と体力を見習いながら命ある限りこの世を楽しみたい!


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