いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

蝉ミンミン

2006年08月30日 08時41分31秒 | 兎に角書きたいの!
 私、蝉の鳴き声大好き人間である。春先に始まる「ニイニゼミ」の鳴き声最
近は住宅周辺では全く聞かれなくなった。
 何年前になろうか塀の近くにあった樹齢50年ほどの桜の木を泣く泣く除去
した後でも毎年蝉が誕生してくる。今年は、3匹の抜け殻が木の枝にしがみつ
いていた。右脳と左脳の関係で外国人にはこの蝉の鳴き声は雑音として耳に入
るらしくこの音嫌いと言う。
 今盛りとして蝉の鳴き声が耳に入ってくる。この元気な鳴き声を何時まで聞
くことが出来るだろうか。日刊紙の四コマ漫画で、蝉が木から落ちてくる様を
木から点線で蝉が落ちて行くところの描写があった。地面に転がっている蝉の
なきがらを見て空から落ちて行く蝉の状態を考えたこともなく衝撃的な漫画で
あった。
 ◎ 空蝉は落ちず空より蝉落ちる 18.8.20産経 豊橋市 河合 清氏作
 ◎ 飛ぶ力なき秋蝉の地にあまた 17.10.2産経 横浜市 宇沢圭作氏作
そして
 ◎ 九月二十日最後の蝉と聞きにけり 17.11.3読売 小田原市渡辺一弘氏作
と詠んだ方がいた。私の経験では、私の居住範囲では九月十日を区切りとして
ピタッとその声を聞くことがなくなる。
 今このセミ達の頑張りを頼もしく聞いている。
 ◎ 油を揚げる時の音に似ているという鳴き声の「アブラゼミ」
 ◎ シャーシャーと鳴く「クマゼミ」
 ◎ ミーンミーンと鳴く「ミンミンゼミ」とフルート演奏者吉川久子女史は
表現し「人は音によって蘇る記憶があるのではないでしようか」と述べている。
 まさに私は、小学校1年生まで過ごした浦和での田んぼ、小川、雑木林等で
のエビガ二、タニシ、ヒル、どじょう、メダカ、おたまじゃくし、カエル、メダ
カ、フナ、コイ、ウナギ、手長エビ、蜂、ヘビ、メジロ、蝉などを捕えて遊んだ
日々が瞬時に思い浮かんでくる。
 男と女の大きな違いのひとつに、男は物を蒐集するが女はそれをしないことだ
そうだ。
 フアーブルは、蝉の成虫時代を「太陽の下での歓楽」と蝉を表現したと言う。
この夏の蝉の鳴き声を己の生活の援護射撃と感謝しながら十分に堪能していこう。


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