いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

言葉遊びの”汚染米”

2008年09月16日 08時05分13秒 | 兎に角書きたいの!
 新聞紙上を賑わしている”米”問題、偽装に偽装を重ねての流通。所謂無洗米の如くに、マネーロンダリングのように形式的に整え問題の米をそのままの形で工業用から食用として流通させている。しかも月平均8回もの検査をしながら。

 TV、新聞紙上で報道される問題の米の名称は、事故米、非食用米、汚染米、事故品など同じ状態の米をこれほどの言葉で表現されている。

 この実態をどう考えるか。私は日本の現状を最も象徴的に表していると思う。所謂表面だけを飾り問題を薄くするその根底は「隠匿」の気持ちが如実に現れている。

 何故「汚染米」と呼ばないのか。新聞などは表題を汚染米としながら文中は事故米と表現している。
 もっと象徴的なのは、汚染米が収納された農水省の袋には「事故品」と表示されている。

 実態を見ないようにする見せないようにする官僚の頭の働きを見る。日本の官僚は優秀である。それを動かすの政治家の努めの筈である。

 今自民党総裁候補が全国遊説で飛び回っている。その人達の発言に共鳴する部分もあり是非実行していただきたい項目がある。それは議員定数に関することである。

 しかし、中には「訴えたいことを訴える」と言われるが弁論大会ではないのだから実行事項を訴えてもらいたい。また「優しい改革」と言われる候補も居る。改革に優しいなんてあるのだろうか。優しい改革なら保険料を減額するとか医療費負担を軽減するとか国民にいいことをすることだろう。

 あまりにも言葉遊びがひどすぎる。政治家であれば「…したいと思う」「…やるべきだと思う」「…問題だと思う」など”思う”と言う言葉は政治家には使って欲しくない。

 やる、である等の断定的言葉で自分自身の政治信条を政策を語って欲しい。評論家ではないのだから。今の世の中美辞麗句で飾りすぎる。表面だけを作ろうとしている。国を国益を考えた強い意思を表明してもらいたい。

 今回の”汚染米”は、言葉で真実を誤魔化そうとする体質がありありである。問題点を逸らす、逃げる、隠す、誤魔化すなどあまりにも真実を隠した言葉遊びが多すぎると私は思う。

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