いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

「氷雪の門」最後の地上戦!

2010年08月18日 07時37分59秒 | 兎に角書きたいの!
 第二次大戦中の樺太(サハリン)で、ソ連軍侵攻により自ら命を絶った若い9人の女性電話交換手の実話を描いた映画「氷雪の門」が、横浜市中区(京急黄金町駅徒歩5分)の映画館「シネマ・ジャック&ベティ」で8月7日から9月3日(一日一回上映)まで上映されている。

 現在ロシア領サハリンと呼ばれるかっての樺太。昭和20年8月15日の終戦の混乱の中、この地で数多くの日本人が無抵抗のまま虐殺されていった。8月6日、一発目の原爆が広島に、8月9日、二発目が長崎に投下された。同じ日にソ連は「日ソ不可侵条約」を破り、満州に、そして樺太に侵攻してきた。『氷雪の門』は、ソ連の侵攻作戦のただなかで、最後まで通信連絡をとり、若い命をなげうった真岡郵便局電話交換手9人の乙女の悲劇を描いた真実の物語である。

 「氷雪の門」は、昭和49年3月に公開予定だったが、急遽中止された。ソ連大使館が外務、文部両省に抗議し、配給会社が自粛したが、36年ぶりの劇場初公開となった。

 戦争の悲惨さ、戦争の本性を克明に描いた涙なくしでこの事実を直視し得ない。時の流れでこの事実を記憶から除くわけには行かない。否、この事実を胸に刻み込み外国との折衝に当たるべきである。

 菅総理&仙谷官房長官、閣僚、民主党議員よ言葉を弄することなくこの事実をしかと胸に刻み国政に当たってもらいたい!と願う。私は、平和は文言では絶対に保障されるものではない。と思っている。

「氷雪の門」を鑑賞し少しでもいい。戦争は反対だ!だが国と国の争い!戦争とは!どのようなものかを感じ取って欲しい!

 今の民主党が美辞麗句を並べ言葉だけがやけに先行し空虚な言葉に私は怒りを感じる。各大臣のメッセージに良し悪しは別として、迫力も、力強さも、信念も感じない美辞麗句の羅列である。

 日本でこれほど言葉が軽くなったのは何故だろうか!謝れば許されると思っている戦争は取り消しも訂正も聞かない。それだけに戦場では指揮命令を真剣に受けて生きてきているのである。

 TV討論でも民主党議員の方々は多くの言葉を吐露しているがそもそも論に真剣で具体的にいつ、実行するかの各論部分が抜けた言葉を弄している。是非事実にもとずいた「氷雪の門」を鑑賞しじっくりと考えていただきたい。

 妻と共に鑑賞したが、鑑賞後の予定をキヤンセルして家路についた。あの時代、あの瞬間をこの平和な時代で推し量る愚かなことだけは許されない。と思いを新たにした。

「皆さん、これが最後です。さようなら、さようなら……」。無抵抗の逃げ惑う住民を小銃で無差別銃殺しているソ連兵の姿を窓から確認すると、残った1本の回線にこう告げ、自ら命を絶った。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オルセー美術館展・はやぶさ... | トップ | 映画「キャタピラー」これが... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

兎に角書きたいの!」カテゴリの最新記事