邦画ブラボー

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「阿修羅のごとく」昭和のドラマ版

2011年05月06日 | ●面白かったTVドラマ

録画したTVドラマ「阿修羅のごとく」を見始めたら

面白すぎて

やめられなくなって困っています。

今回は

未見の第二部を見ています。

母親が亡くなってからの四姉妹と父親。

 

長女に 加藤治子(愛人に菅原健次!)、次女 八千草薫(お鼻がつるつる)

三女 いしだあゆみ(つるつる) 四女 風吹ジュン(つるつる)

70なのに女がいる父親に佐分利信。

みんなつるつるすべすべのお顔で若い~~~綺麗~~~

 

うまい役者だらけのなかできらりと光るのは

いしだあゆみの恋人役の宇崎竜堂。

表情といい動作といい、やることなすこと間抜けで可笑しい。

八千草薫と露木茂(渋~い)の子供役に

荻野目慶子。

15歳の役なのに微妙な表現とかうますぎてびっくりです。

和田勉さんが乗りに乗ってるころで

テンポ抜群。

音楽も効果的に使われている。絶妙です。


松本清張の「顔」

2011年05月02日 | ●面白かったTVドラマ

2009年の暮れに放送された

松本清張ドラマ「」の再放送を見る。

 

主人公の俳優に谷原章介

恋人と女優役の二役に原田夏希が挑んでいる。

 

「顔」を売り物にする俳優が

 その顔が売れるのを極度に恐れるのには

ある秘密があったからだった・・・

 

オチも「顔」が決め手になる皮肉といい

人間の思い込みの滑稽さといい、

皮肉に皮肉が重なって、

清張ドラマは

やっぱりハズレが無いですね。

 

曖昧な記憶が

ほんの些細なきっかけでよみがえってしまう瞬間が鮮やかに描かれていた。

 

  

谷原章介の渾身の熱演は見ものだけど

戦時中の心理状態とのリンクが

イマイチぴんとこなかったのが残念だった。

 

高橋和也が朴訥な青年を好演していた。

 

最初に犯罪を犯したことをばらしておく

シチュエーションは

主人公に感情移入してしまい

ハラハラどきどきしてしまう

どこで破綻するか?と最後までひっぱられますしね。

 

舞台は昭和31年と回想シーンに登場する22年ということが

あって

セットはいわゆる昭和色。

昭和をドラマにした作品はいつも

真新しい、ステレオタイプの

いかにも昭和」的な美術が気になってしまうが

谷原の

「面」が割れてしまう

重要な列車のロケシーンは緑が美しかったな。

 

2009年の作品なので

清張さんのカメオ出演が無いのは淋しい。

 

  

中園健司脚本

演出:伊勢田雅也