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「人形佐七捕物帖・腰元刺青死美人」

2005年05月10日 | ★妖しい映画
なんだろう、このワクワク感は。

刺青が彫られた背中をむき出しにしたお女中が、ずらりと並ぶ幕開け。

まだるっこしい前置きはすっぱり抜き
最初から観客の目を釘付けにする。

サービス満点。
飛ばしてくれます。

観客が見たいものを見せる。
これが新東宝。
面白くてなんぼ・・
これも新東宝。
「死美人・・」というタイトルが多い・・・
それも新東宝。

原作は横溝正史。サスペンスタッチの謎解きもの。
横溝の推理作品の中で
金田一耕助シリーズと並んだ傑作が『人形佐七捕物帖』シリーズだ。

人形のように綺麗な顔の親分に若山富三郎。
ちょっと無理がある?
それが、白塗りで五月人形のように見えないこともない。
難事件を解決するシリーズが好評で、13本も作られた。(うち新東宝作品は8本)
この作品は5本目。脂が乗ってます。

江戸っ子弁が冴えわたる大活躍の親分。
まるっきり役にたたない子分が2人。

「するってえとなにかい?」

ヒロインの日比野恵子さんは他作品にも出ているが、
艶っぽく品がある。

天知茂が妖気あふれ、ただならぬ雰囲気漂う侍を演じている。
色悪の役どころは「東海道四谷怪談」の伊右衛門を彷彿とさせる。

このいかがわしい雰囲気は・・見世物小屋の猥雑な賑わいに似ている。

1958年 山田達雄監督作品  新東宝   モノクロ


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山田監督 (spok23)
2005-05-14 08:57:33
山田監督は新東宝でアラカンと

何本か撮っていますね。

「お気に入り」だったんですか(笑)



私は「人形佐七捕物帖」の中でも

アラカンが出た「裸姫と謎の熊男」って

いうのが見たいんですけど~~(笑)
返信する
Unknown (ooahima)
2005-05-14 08:11:51
山田達雄監督は「アラカン」お気に入りだったと言う監督ですか?
返信する

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