邦画ブラボー

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「邦画を彩った女優たち:高峰秀子」

2011年04月21日 | ★TV番組

昭和一桁生まれの私の母が

常々「高峰秀子は泣くのがうまかった」

と申しておりましたとおり

子役時代からすでに天下一品だった「泣き」の演技で

木下恵介監督をももらい泣きさせていたという。

あの超・好き嫌いがはっきりした木下監督が

絶大な信頼を寄せていた高峰秀子とは!いったい!?

 

人間のあらゆる感情を表現できる女優。

一本びしっと芯が通っていて

そしてどんな表情もたまらなく美しいのよねえ~~~

ご自身が本の表紙に選んだのは

「浮雲」での思いつめた、暗~い表情の写真。

普通の人の暗い顔って

陰気で目をそむけたくなるものですが・・・

デコちゃんは笑い顔泣き顔、怒った顔、どんな顔も綺麗。

 

私は、

たまりにたまった鬱積を

どばっと吐き出してワッと泣く時のデコちゃんが大好きだ。

デコちゃんが泣くと、私もスッキリするというワケ。

 

知られざるエピソードも満載だった。

「二十四の瞳」の元子供たちの同窓会。

撮影後も「大石先生」から送られてきたというはがきを

大事に持っていた人がいた。

添えられていた絵がうまくてびっくり。

きっと女優をやっていなくてもエッセイスト+イラストで

名を成したことでしょうね。

近しかった人たちからの証言から

生の高峰秀子が浮かび上がってきた。

成瀬巳喜男監督を尊敬していたのは間違いないでしょうが

男と女としてはどうだったのでしょうか?

 

 ア~~ア、

「浮雲」

「女が階段を上るとき」

が見たくなったな~~~