邦画ブラボー

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「社長学ABC」

2006年05月07日 | ★痛快!な映画
女性が見てももちろん楽しいが、
大人の男性が
ゴールデンウィークにくつろいで観るのにぴったりなのが
「社長シリーズ」だ。

第32作目。
系列会社の社長に就任した森繁が
社長の座を専務の小林桂樹に譲り
「社長学ABC」を説くというストーリー。

この後の33作目「続社長学ABC」で、シリーズは遂に終わりとなる。

三木のり平が抜けている穴には藤岡琢也、
謎の国籍不明人にはフランキーのかわりに
小沢昭一が出演しているのです。

往年のゴールデンメンバーが揃っていなくて
少し淋しいかなと言う気もするが
社長婦人の久慈あさみ、
元気な加東大介の顔を見るとほっとする。

小林桂樹が社長になって威張っているのは
どうしても馴染めないなあ、と思ってしまう。
それもやっぱり秘書や専務役が上手すぎたからなんだけど。

今回の社長の浮気相手には池内淳子。
秘書の恋人役、内藤洋子が爽やか。
元マドンナ司葉子はすっかり落ち着いた大人の女性です。

いつも同じタイミングで浮気のチャンスを逃し、
妻にいやみを言われる社長。
わかっちゃいるけど見るのをやめられないのは
一貫したトーンにハズレがないことと、
サービス満点の達者な演技にひかれるからだ。

美術が成瀬映画でおなじみの中古智なんですね、知らなかった。

1970年 松林宗恵監督作品
脚本 笠原良三
撮影  長谷川清
音楽  宅孝二
美術  中古智

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