邦画ブラボー

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ようやく「ラスト・サムライ」

2005年11月15日 | ★ぐっとくる時代劇
邦画ではありませんが、
日本人俳優が大挙出演しているので観ました。(やっと)

西洋社会の矛盾に悩む主人公が
東洋の文化に癒されるというテーマは多いが、
生き方に共感し、運命共同体となって
命まで投げ出そうとするものは稀ですね。

トムクルーズ演じる主人公の目を通して
アメリカ人が「日本」、
「侍」を理解しようとする時にぶちあたる
率直な感想が述べられ、
完全に理解しきれてはいないながらも
(たぶん理性を超えて)身体ごと「サムライ」に
共鳴していく過程を面白く観た。

「野蛮」「理解不能の人々・・」という表現もあって興味深い。

明治時代に戦国時代(「乱」)が乱入したのには驚いたが、
まあそれはそれとして
合戦シーンはやはり迫力があった。

渡辺謙のみなぜか英語だが
他の出演者がすべて日本語だったのは自然な表現で
良かったように思う。

トムの小雪を見る目が最初からぴかりと
光っていたのをわたしは見逃さなかった。

サムライの村はアーミッシュ村を思い起こさせた。
神殿のような寺、エキゾチックな港町の雑踏など、
日本人が作ったセットとはまた違った面白さが感じられた。

ハラキリは絶対あると思っていたがやはり。

ただ、天皇まで登場させる必要はあったのか?
そしてこの台詞を言わせる。
「私たちは最新の武器も洋服というものも手に入れた。だが日本人であることを
忘れてはいけない」(うろ覚え)

ハリウッド映画でこんなこと言われるのが悔しい。

「侍」といえば、
サミュエルジャクソンが演じるという
「アフロ・サムライ」もどんな作品になっているのだろう。

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